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ジンズの田中亮社長が語る銀座店が「グローバル旗艦店」である必要性

PROFILE: 田中亮/ジンズホールディングス 代表取締役社長

田中亮/ジンズホールディングス 代表取締役社長
PROFILE: (たなか・りょう)1985年生まれ。2008年にみずほ銀行に入行後、11年にジンズグループの雑貨事業会社に入社。事業部長を経て、17年にジンズホールディングスに入社した。その後は執行役員、取締役、副社長を歴任し、23年にはジンズの社長に就任。24年からはホールディングスのCOOを務めてきた。25年11月から現職 PH0TO : KAZUO YOSHIDA

アイウエアブランド「ジンズ(JINS)」を運営するジンズホールディングスは2025年8月期、売上高972億円(前期比17.1%増)、営業利益120億円(同54.3%増)と過去最高業績を更新した。業績好調の中で、創業者の田中仁会長の息子である田中亮氏は、23年にはジンズの社長に就任し、25年11月にはジンズホールディングスの社長に就任した。先日オープンした銀座のグローバル旗艦店で、同店を軸としたグローバル戦略と今後の成長像を聞いた。

WWD:ホールディングスでの社長就任後、最も大きな変化は?
田中亮社長(以下、田中) 事業会社時代からやること自体は大きく変わっていない。ただ、ホールディングスの社長になったことで、グローバル化を見据えてより会社全体での人材戦略や成長のあり方を考えるようになった。

WWD:海外事業も含め、業績が好調な背景は?
田中:昨年グローバルで商品をある程度共通化したことは大きい。これまでは国ごとにローカライズさせ、商品構成が異なっていたが、日本基準の商品を軸に再設計した。その結果、販売効率や在庫運用が改善し、品質と価格のバランスも高まっている。

WWD:現在注力している地域は?
田中:今特に「ジンズ」が注力している地域は東南アジア。東南アジアは出店交渉の際に、ショッピングセンターでいかに良い区画を取れるかが成功の鍵を握っている。現地のディベロッパーの中には、銀座に定期的に足を運ぶ人も多い。今回オープンする銀座店は、そういう人達に向けてブランドの強さを示すショーケースとしての役割を担うと考えている。

WWD:あらためて銀座店が持つ戦略的な意味合いは?
田中:私たちは「ジンズ」を日本発の世界No.1アイウエアブランドにしたいという目標を掲げている。そのために世界中の人にブランドの良さや当社のビジョン「Magnify Life(アイウェアを通じて、見るものだけでなく、人々の人生も拡大し、豊かにしたい)」を伝えなければならない。銀座は日本の中でも特異な立ち位置を占める一流の場所。その中でも良い区画に出店できたので、ここでブランドの全てを表現し、訪れる人たちに「ジンズ」の価値を伝えたい。また私たちのような比較的低価格の業態が銀座で路面店を出すこと自体、極めて異例なこと。国内の他ブランドに対しても、一線を画していることを伝えていく。

WWD:今後の国内、国外での出店を見据え、この店舗で他に検証したいことはあるか?
田中:一度立ち止まって「今の『ジンズ』とはどんなものなのか」「今の『ジンズ』が大切にしたい価値とはなにか」を見直した上で、それを純度高く表現するのが銀座店。ここで生まれた要素を、グローバルの各店舗に展開していきたいと考えている。

WWD:創業者の田中仁会長との役割分担は?
田中:会長と私は、得手不得手の部分が異なり、補完し合える良い関係性だ。例えるなら、会長は、大きな物事を動かすのに長けたホームランバッターで、自分は打率を積み重ねるアベレージヒッター。私は、会長ほど大きなことはできないが、顧客のために会社としてやるべきこと、SPAとしての「ジンズ」のあり方、そしてグローバル展開に関する知見は、会長にも負けないと思っている。その点は自分がリードしていきたい。一方で、銀座店の出店にもつながった人とのつながりやクリエイティビティーは、会長が得意としている部分。今のところは互いの強みを生かしてやれている。ただし、自分も今後、クリエイティブな部分も磨いていきたい。

WWD:今年「ジンズ」は創業25周年をむかえる。4月にはすぐに新宿店がオープンするが節目に向けた取り組みは?
田中:顧客の支えなくして25周年はむかえられなかった。今年の半ばに向けて、これまで支えてくれた皆さんに感謝を伝える施策を準備している。詳細は今後になるが、順次発表していく予定だ。

WWD:あらためて、今後目指していくブランド像は?
田中:繰り返しになるが「ジンズ」は「Magnify Life」というビジョンのもと、「見ること」を通じて人々の生活をより良くしていきたいという思いがある。どの国でも「ジンズ」のメガネが当たり前に着用され、それによってユーザーの日常が少しでも良くなる状態を実現することが目標だ。

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