ファッション

韓国の気鋭8ブランドが「リステア」でポップアップ 韓国政府と協業

韓国のファッション産業の育成を支援する政府系機関、韓国文化体育観光部と韓国コンテンツ振興院(KOCCA)は、ラグジュアリーセレクトショップ「リステア(RESTIR)」で8つの韓国ブランドを集めたポップアップイベントを開催中だ。会期は11月23日まで。該当ブランドの商品はリステアの公式ECサイトでも11月30日まで販売する。初日には「ヴォーグ コリア(VOGUE KOREA)」や「ハーパーズ バザー コリア(Harper’s BAZAAR KOREA)」などの韓国メディアに加え、ボーイズグループTOMORROW X TOGETHERのボムギュらを招いたレセプションパーティーも実施し、約300人が来場した。

同イベントは、韓国政府が国内ブランドの海外展開を支援するショールーム事業「THE SELECTS」の一環。これまではB2B向けショールームを中心に実施してきたが、デザイナーが現地の消費者と直接コミュニケーションを取ることができる初のB2C施策として企画した。今回は、今年9月にパリ・ファッション・ウイークに初参加した「ボンボム(BONBOM)」のほか、コンテンポラリーなテイストを強みとする「インク(EENK)」「ベルソ(VERSO)」など、国内外で勢いを増す8ブランドが参加した。

韓国政府は、海外展示会出展支援やブランド育成プログラムなどを通じて、デザイナーズブランドの輸出強化に取り組む。韓国コンテンツ振興院のユ・ヒョンソク院長職務代行は、「韓国EC『ムシンサ(MUSINSA)』や『マーティンキム(MATIN KIM)』など、日本市場で成功するブランドが出てきたことで、若手デザイナーの日本進出への意欲も高まっている。海外バイヤーからは強い個性や、トレンドを取り入れる柔軟さが評価されているようだ。ここからさらに独創性を磨き、PRを強化すれば、より海外で存在感を発揮できるはずだと話す。

リステアの柴田麻衣子クリエイティブディレクターは、「韓国ファッションをけん引する気鋭デザイナーを紹介できたことは非常に意義深い。『THE SELECTS』との協業を通じて、新しい客層への認知拡大につながった」とコメント。

ユ院長職務代行は「来期は予算規模も拡大する見込み。ブランド個々の要望を丁寧に聞きながら、世界の消費者と出会える場づくりを、より積極的に支援していく」と述べた。

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