
b-ex(ビーエックス)は創業50周年を記念して10月21日、東京・両国国技館で「b-ex 50th Anniversary SPECIAL EVENT -美IG-BANG!-」を開催した。
メディア向け発表会の冒頭では、b-exグループの福井敏浩グループCEOが、創業50周年にかける思いと今後の展望について説明。今後の展望について「美容師との共創を軸として、業界を超えて”美の体験”を届け、人と社会を動かすNo.1のビューティカンパニーを目指す。加えて”kawaii”という感性を日本から世界へ広げていく」と語った。
続いてタレントでモデルの明日花キララさんが登壇し、コラボレートしたヘアオイルブランド「メゾンオルキデ(MAISON ORCHIDEE)」の、ウェルネス・プラットフォーム 「ビービートーキョー(BeB TOKYO)」限定製品を紹介した。
注力ブランドの製品紹介パートでは、ヘアケアブランド「ディープレイヤー(DEEPLAYER)」の共同開発サロンである「エイチカンパニー(H.company)」の小玉重太代表が新製品を紹介。さらに村上要「WWDJAPAN」編集長を交え、“美容トレンドやクリエイティブについて”のトークを実施した。
加えて、プロフェッショナル向けヘアカラーブランド「キラテラ(KIRATERA)」コーナーでは、樗木佑太「ザ スリック(THE SLICK)」代表とRYUSEI「ペレ(PELE)」代表が「キラテラ」開発に込めた思いを語り、審査を担当した「キラテラ コンテスト」についての印象にも言及。最終審査の感想について樗木代表は「感覚的な部分を自分のスキルで表現した際にクオリティーに昇華されているものがもっと増えると、美容師一人ひとりのオリジナリティの際立つスタイルが増えるのではないかと感じた」と話した。
続いてはスペシャルステージ。冒頭のオープニングアクトでは、お笑いトリオ「ぱーてぃーちゃん」が会場を盛り上げ、続くヘアショーでは今の美容シーンをけん引する25のトップサロンが圧巻のステージを披露。「エアー(AIR)」のステージでは、俳優の土屋太鳳さんが登場し、金丸佳右「エアー」執行役員ディレクターのカットモデルを務めるという豪華な共演が見られた。土屋さんは「美容師は人生を変えてくれる素敵な魔法使いだと思っていて、ボロボロだった髪を直してくれたこともあり、本当に感謝している。何か感謝を形にしてお返しできたらなと思っていたので、今回参加させていただいて嬉しく思う」と話した。
さらに「キラテラ」初のコンテスト、「キラテラ コンテスト」の表彰式を実施。一次審査(フォトコンテスト)を勝ち上がった22人のファイナリストが、イベント開始前にフィニッシュワークと、作品に込めた思いやデザインポイントを発表するプレゼンテーションを行い、その審査を経ての結果発表となった。今回のコンテストテーマは「オートクチュール」。自分だけの、そのモデルだけの唯一無二の美に挑戦する姿勢も審査の対象だ。
審査の結果、「キラテラ」ディビジョンのゴールドアワードは、「ザ スリック」の向田夏希さんが受賞。受賞に際し、向田さんは「今回のテーマ“オートクチュール”にあわせて、普段のトレンドを意識した作品作りではなく、モデル一人ひとりに似合わせた新しいスタイルを考えた。バージン毛からブリーチを重ね、黒のグラデーションを作り、さらに脱染の位置をコントロールしながら一つひとつ色を入れていく。まるで職人が服にビーズやスパンコールを一つひとつ縫い付けるような感覚でヘアに落とし込んだ」と創作意図をコメントした。
シルバーアワードは「ユルク(JURK)」の野口太希さん、ブロンズアワードは「オーン(ØØn)」の安達奈津己さんが受賞。その他、「WWDJAPAN」アワードは「ペレ」のヘーケさんが受賞するなど、各賞が発表された。
スペシャルステージの後半では、アーティストのちゃんみなさんによるライブステージを開催。今回のステージのために、樗木代表とRYUSEI代表が思いを込めて作った特別なウィッグをつけて代表曲である「ハレンチ」と「美人」の2曲を披露し、会場を熱気に包み込んだ。楽曲披露後のトークでは「新しいスタイルをやらせていただいて楽しかった。いちアーティスト、人に見られる職業において美容業界の皆さまは本当に欠かせない存在」と美容業界に感謝の言葉を伝えた。
同プログラムでイベントは終了。業界のリーディングカンパニーの50周年記念イベントにふさわしい、ハイレベルなコンテスト、豪華なステージに魅了された観客は、大いに盛り上がり会場を後にした。