ビューティ

韓国のトップダーマコスメ「エストラ」上陸 敏感肌ケアのメインプレイヤー狙う

アモーレパシフィックのスキンケアブランド「エストラ(AESTURA)」が9月1日、日本に本格上陸する。韓国の皮膚科医での使用率ナンバーワンブランド(同社調べ)の実績と信頼を武器に、日本でも関心が高まる敏感肌ケアでシェア獲得を図る。

「エストラ」は1982年にアモーレパシフィックの製薬事業子会社パシフィック・ファーマの事業としてスタートし、皮膚科・病院に販路を限定して販売してきた。同社によると、韓国内で約3400カ所で取り扱いがある(2023年上半期)。総合病院が10カ所あれば、その内8カ所が採用している計算だ。

9月に日本で発売する一般消費者向けライン“365”は、パシフィック・ファーマの長年の皮膚科学とアモーレパシフィックグループの美容研究を融合させ、日常的に生じるさまざまな肌悩みにアプローチする。シカをキー成分にした“エイシカ365”シリーズは4種。β-グルカン(保湿)、フィトステロールズ(整肌)も配合することでシカの効用を引き出し、季節の変わり目などの肌荒れやバリア機能の低下を補う。美容液の“マイクロセラム”(40mL、3600円)は韓国最大のドラッグストアチェーン「オリーブヤング」のダーマコスメカテゴリーで売れ筋上位の常連だ。保湿力を重視した“アトバリア 365”シリーズは全5種。韓国で人気のアトバリア 365 クリーム”(80mL、3000円)は、韓国よりも先に日本でリニューアル発売する。原宿の「アットコスメ トーキョー」、ルクア大阪の「アットコスメ オオサカ」、アットコスメ公式ECで取り扱いを開始する。

敏感肌への関心の高まり
「ダーマコスメ」で主役を狙う

アモーレパシフィックは昨年から今年にかけ、日本での攻勢を強めている。「エストラ」の上陸は「ラネージュ」(22年9月)「ヘラ」(23年7月)に続き3ブランド目。今年6〜7月には、未上陸含む11 ブランドを展開するポップアップストア「アモパシフェス」を東京・原宿の「アットコスメ トーキョー」で実施した。

「エストラ」は韓国内で美容のホットトレンドである「ダーマコスメ」にカテゴライズされるブランド。ダーマコスメとは皮膚科学を意味する“ダーマトロジー(Dermatology)”とコスメを組み合わせた造語だ。韓国ではドラッグストア・バラエティーストアでも皮膚科学の知見をベースにしたダーマコスメ商品が次々登場している。「エストラ」は同社の中でも「成長率が最も高いブランドの一つ」(松井理奈アモーレパシフィックジャパン社長)であり、日本での期待値も高い。

日本ではダーマコスメ市場において支配的なブランドがないこと、またマスク着用などによる敏感肌ケアへの関心の高まっていることから、「ダーマコスメ市場を開拓し、メインプレイヤーのポジションを狙っていく」(松井社長)考えだ。

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