ファッション

東南アジアのミレニアル女性に照準、クールジャパン機構がシンガポールのベンチャーに出資

 官民ファンドのクールジャパン機構はこのほど、シンガポールに拠点を置くスタートアップ企業で、インフルエンサーマーケティングを行うクローゼット(CLOZETTE)社に、最大で1350万シンガポールドル(約11億円)の出資を決めた。クローゼットはシンガポールとインドネシアを中心にインフルエンサー3500人を抱え、東南アジアで成長著しいミレニアル女性マーケットへ高いリーチ力を持つ。

 これまでクールジャパン機構は日本企業への出資が中心だったが、昨年10月にはLA拠点のテイストメイド(TASTEMADE)に出資するなど、海外のスタートアップ企業への出資も積極化。今回は成長著しいシンガポール発のスタートアップを取り込むことで、日本のコンテンツを海外に送り込む。

 クローゼット社は2010年8月創業で、創業者兼CEOのロジャー・ユアン(Roger Yuen)氏はすでに数社を起業しているアントレプレナー。米系ベンチャーキャピタル(VC)のウォルデンインターナショナル(Walden International)やシンガポールの有力VCのフィリップ プライベート エクイティ(Phillip Private Equity)などからの出資を受けており、クールジャパンからの出資はシリーズCになる。クライアントには日欧米の大手化粧品メーカーやファッションブランドを抱えており、スタートアップ企業ながら安定した収益基盤を持つ。

 クールジャパン機構は出資により、クローゼット社のジャパン社設立を後押しするとともに、日本の有力なファッションビルやブランドなどへ売り込む。東南アジアでは日本のブランドへの関心が高い、クローゼット社は自社のオウンドメディアにも“クールジャパン”カテゴリーを作るという。

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