ファッション

東京シャツが店頭からECにつなげるNFCタグを導入

 ブリックハウス バイ 東京シャツ(BRICK HOUSE BY TOKYO SHIRTS)など、全国に約190店舗を展開するシャツ専門チェーンの東京シャツは9月25日、ウィング新橋に「東京シャツ ウィング新橋店」をオープンした。JR新橋駅汐留改札の正面に位置し、売り場面積はわずか16平方メートル。店頭商品にファッション小売り業界では初となるNFCタグ(交通系ICカードに似た近距離通信規格)を導入することでECサイトと連動し、在庫の無い商品の購入も可能にした。

 ウィング新橋店ではメンズ商品に絞り、同社の展開する1900円、2900円、3900円、4900円のYシャツの中から特に3900円の“綿100%形態安定シャツ”をメーンに扱い、既存店の半分に値する約50種類のシャツを常備する。シャツ1型に対して細身と標準の7サイズで、全14サイズを展開する為、膨大なストックを抱える必要があるが、NFCタグの導入で、在庫を最小限にとどめた。店頭商品にはNFCタグを配しており、スマホでアプリをダウンロードしてタッチするかQRコードをスキャンすると、商品購入ページにアクセスすることができる。その場で購入しなくても検索結果を保存し、帰宅後に購入することもできる。

 またこの日、新商品の“フラットパック(FLAT PACK)”を発売した。販売時に襟の保形材以外は梱包資材を使用しておらず、圧縮パック梱包になっている。圧縮パックはファスナー式なので、開封後も出張などの際に繰り返し活用できる。

 東京シャツの鈴木弘之・社長は「Yシャツを買ってもらえる人が多い駅やオフィスビルにはまだまだ可能性を感じており、今後も同じコンセプトでの出店も視野に入れている。ウィング新橋店の販売動向を見つつ、NFCタグと“フラットパック”を既存店舗にも導入していきたい」と話した。

 ウィング新橋店の売り上げ目標は年間6000万円。うち、20%がNFCタグを介したECサイトでの売り上げと予想する。

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