ビジネス

ライトオンが38歳社長の新体制始動 黒字化&本社機能をつくば市から原宿に移転

 ライトオンの2017年9月~18年2月期は、純利益が4億1600万円だった。前年同期の1億6000万円の赤字から回復した。しかし既存店売上高は前年同期比9.4%減で、売上高は同7.1%減の397億円だった。発注方法を市場動向を見ながらの買い足し型に移行したり、在庫状況を注視したうえでの52週MDの見直しが奏功した。過剰在庫の解消が進み、値下げロスも減少した。同社は4月1日付で川﨑純平・新社長が就任したばかりだ。

 下半期に向けては4月9日、管理部門を除くほぼ全ての機能を、本社を置く茨城県つくば市から東京の京セラ原宿ビルに移す。川﨑社長は「ファッション感度の高い原宿で、トレンドや変化に迅速に対応するため」と話す。旗艦店が1階に入る神宮前メディアスクエアビルのプレスルームも残し、つくば市の本社を含め今後は3拠点で運営する。また外部からも積極的に人材を獲得している。「弊社が不得手なMDおよび生産部門において、部長クラスを中心に十数人を招へいした」という。

 同社の17年8月期は、本業のもうけを示す営業損益が28億円の赤字だった。川﨑社長は「今期の目標は黒字化に尽きる」とし、売上高770億円(前期比3.8%減)、営業損益12億円の黒字化を目指す。

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