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キノコレザー (MUSHROOM LEATHER)

キノコレザーとは

 きのこの菌糸体を培養させて生産する人工レザー。動物を犠牲にすることなく、環境への負荷も従来の動物の皮革と比較すると極めて低いことから、有力ブランドが新興企業と組んで開発を進めている。再生可能なキノコ類の菌糸体(マイセリウム)から作られており、約2週間で製造できる。なお、一般的な合成皮革は布地をベースに合成樹脂を塗り、表面層を天然の革に似せているため石油由来だ。

キノコレザーにまつわる動向

 バイオテックベンチャーの米ボルトスレッズ(BOLTTHREADS)は、再生可能なキノコ類の菌糸体(マイセリウム)から作った「マイロ(MYLO)」を運用。米スタートアップのマイコワークス(MYCOWORKS)は菌糸体から人工レザーを作る、特許技術“ファイン マイセリウム"を開発し、「エルメス(HERMES)」のなめし工房で仕上げを施した「シルヴァニア」をエルメスと共同開発した。「ダブレット(DOUBLET)」はインドネシアのスタートアップ企業マイセル/マイコテック ラボ(MYCL / MYCOTECH LAB)による人工マッシュルームレザーを2022年1月に発売する。

「マイロ」を使った「ステラ マッカートニー」のコレクション

キノコレザーの参考記事