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パナソニックやMTG、ダイソンなど、3万円以上の高級ドライヤーが人気の理由

 「WWDビューティ」11月28日号の特集では、最新美容機器をテーマに、メーカー10社に今年の一押し製品とそのプロモーション戦略を聞いた。プロモーションに戦略ついては紙面で掲載し、ここでは一押し製品に見られた傾向について紹介する。10社のうち4社が3万円以上のドライヤーを挙げたのだ。価格は、パナソニック「ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0B」は3万円前後(編集部調べ)、MTG「リファビューテック ドライヤー」は3万3000円、「ダイソン スーパーソニック イオニック ヘアードライヤー」は4万5000円(編集部調べ)、シャープ「プラズマクラスタードレープフロードライヤー」は3万3000円(編集部調べ)。数年前では3000~1万5000円が主流だったのを考えると、かなり高価格帯のニーズが高まっているのが分かる。そこには、ドライヤーそのものに対する見方の変化があった。

 なぜここまで高級ヘアドライヤーが人気なのか。2015年にリュミエリーナが「ヘアビューザー(R) エクセレミアム 2D Plus プロフェッショナル」(3万3000円)が登場して以降、ヘアドライヤーがただ髪を乾かすツールからヘアケアアイテムへと進化したことが理由に挙げられる。かつてのヘアドライヤーは温風で髪を乾かすことが主で、その熱によって髪を傷めるものが多かった。しかしここ4~5年で機能が進化し、使うことで髪の潤いがアップするなどといったヘアケア効果をうたう製品が増えた(中にはスキンケアをうたう製品も登場している)。例えばパナソニックの「ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0B」は、高浸透“ナノイー”デバイスを搭載することで、“ナノイー”水分発生量が従来品と比べて18倍に増加し、それによって髪の内部に“ナノイー”が浸透しやすくなり、毛髪の水分増加量1.9倍を実現した。

 また「ダイソン」やシャープ「プラズマクラスタードレープフロードライヤー」のように“熱ではなく風力で乾かす”をコンセプトに、低温にすることで熱による髪へのダメージを軽減させる製品も登場した。そうした風力を売りにした製品は速乾性も高く、いそがしく働く人にとっては“時短アイテム”にもなっている。

 加えてヘアドライヤーは基本的には毎日使用でき、家族も使えるので、「少し高くてもいいものを買おう」といった選択にもつながりやすい。ただ乾かすから美しさも追及できるアイテムへ。高級ヘアドライヤー志向はまだまだ続きそうだ。