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洋服好きの“犠牲”を強いる ファッション業界に一言

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 突然だが、あなたは洋服がどのくらい好きだろうか?洋服をどのくらい買っているだろうか?程度の違いはあれど、きっと「結構洋服好き」だろうし、世間一般に比べれば「相当洋服を買っている」だろう。

 では、あなたの周りの人たち、例えば金融やメーカー、ITの世界で働いている知人や友人はどうだろう?もちろん仕事にやりがいを感じている人は多いだろうが、ファッションの世界と比べれば、「保険のサービスが大好き!」とか「メーカーである自社の製品を1年で10個も買っちゃった」みたいな人は、そんなに多くない気がする。ものすごく乱暴な言い方をすれば、私たちの“血中業界愛濃度”みたいなものは、ほかの業界に比べて結構高い。そして、それはとてもステキなことだ。ただ最近は「それだけでいいのだろうか?」、そう思う機会が増えている。愛の深さは、時に排他的傾向につながり、業界からダイナミズムを奪っている。そんな気がするのだ。(この記事はWWDジャパン2019年5月13日号からの抜粋です)

 そう思ったきっかけは昨年末、女性の積極的登用によりインクルージョン(包摂・包括性)とダイバーシティー(多様性)に富んだ企業をたたえたビジネスメディア「フォーブス ジャパン」(アトミックスメディア)による「フォーブスジャパン ウィメン アワード」の授賞式を取材した時のこと。同アワードに協力する、女性のライフキャリア支援企業リブの松本洋介社長が「ファッション業界は、ファッション好きの“頑張り”に依存している傾向がありますからね」と何げなく呟いた一言だった。

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