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トゥミを擁するサムソナイトに新CEO 前CEOの学歴詐称疑惑で一時株取引を停止に

 サムソナイト インターナショナル(SAMSONITE INTERNATIONAL以下、サムソナイト)は、カイル・ジェンドロー(Kyle Gendreau)同社ディレクター兼最高財務責任者(CFO)を、最高経営責任者(CEO)に任命した。

 ラメッシュ・タインワラ(Ramesh Tainwala)前CEOは、米テキサスを拠点にする投資ファンド、ブルー オルカ キャピタル(BLUE ORCA CAPITAL)が5月下旬に公開したレポートで学歴詐称疑惑が明るみに出た後、「個人的理由」のために辞任している。

 ティモシー・パーカー(Timothy Parker)会長はタインワラ前CEOの辞任について「2011年に新規上場(IPO)して以来、公開しているタインワラ前CEOの学歴には間違いはないが、取締役会はこのレポートを真剣に受け止めている。彼の辞任を検討するに当たり、このレポートに関連する事実を徹底的に見直したが、タインワラ前CEOの辞任を受け入れることが会社と株主にとって最善の選択であると判断した」と説明した。

 さらにブルー オルカ キャピタルが作成したレポートでは、サムソナイトの財務状況や、高級ブランドとして認めうるかどうかについても疑問を呈しており、これを受けてサムソナイトは香港取引所での取引を5月24日11時18分から25日9時まで一時停止した。サムソナイトは24日、「レポートのサムソナイトに関する主張を徹底的に見直した結果、このレポートは一方的であって誤解を招くもので、レポート内の財務状況は虚偽だと判断した。17年から22年にかけて年率6.6%の増収を見込んでいる。16年にトゥミ・ホールディングス(TUMI HOLDINGS)を買収したことで、プレミアム市場でのプレゼンスが向上した」と発表した。

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