ファッション

ミニマリストの女王 ジル・サンダーの“今”

 ミニマリストの女王として知られるジル・サンダー(Jil Sander)の、飾りを極限まで省いたミニマルなデザインは強いこだわりと意志を感じさせる。一方で、ジル・サンダーという人物は、30年モノのベントレー(BENTLEY)を乗り回し、ビッグマックをたまに食べるという意外な一面も持つ。近年はオリーブオイルの生産を手掛け、ビューティ分野にも関心を持つサンダーの素顔とは?初の回顧展をフランクフルトで開催しているサンダーが考えるファッション、クリエイション、美学とは何かを聞いた。

米「WWD」(以下、WWD):みんなが聞きたいことだと思うが、元気だった?

サンダー:展覧会の準備で疲労こんぱいだが、全力投球できたから少し気分がよい。何かを世界に残したかったし、過去の作品を今の私の目で見たかった。見る人を飽きさせない内容になっているといいなと思う。人生の集大成のようなものだから。

WWD:展覧会とカタログを準備することで、仕事に対する見方はどう変化した?

サンダー:やってきたこと全てが一貫性のあるものだと分かってうれしかった。また、宣伝広告もショーの映像もパッケージも、全てが今でも通用する内容だと感じた。あと、私のショーはとてもフェミニンだということに非常に驚いた。「ジル・サンダー」といえばウィメンズのパンツスーツを連想されがちだが、それは当時、女性が男性社会の中で働くということがとても大変なことだったということを顕著に表していたのだと思う。

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