ファッション

ミニマリストの女王 ジル・サンダーの“今”

 ミニマリストの女王として知られるジル・サンダー(Jil Sander)の、飾りを極限まで省いたミニマルなデザインは強いこだわりと意志を感じさせる。一方で、ジル・サンダーという人物は、30年モノのベントレー(BENTLEY)を乗り回し、ビッグマックをたまに食べるという意外な一面も持つ。近年はオリーブオイルの生産を手掛け、ビューティ分野にも関心を持つサンダーの素顔とは?初の回顧展をフランクフルトで開催しているサンダーが考えるファッション、クリエイション、美学とは何かを聞いた。

米「WWD」(以下、WWD):みんなが聞きたいことだと思うが、元気だった?

サンダー:展覧会の準備で疲労こんぱいだが、全力投球できたから少し気分がよい。何かを世界に残したかったし、過去の作品を今の私の目で見たかった。見る人を飽きさせない内容になっているといいなと思う。人生の集大成のようなものだから。

WWD:展覧会とカタログを準備することで、仕事に対する見方はどう変化した?

サンダー:やってきたこと全てが一貫性のあるものだと分かってうれしかった。また、宣伝広告もショーの映像もパッケージも、全てが今でも通用する内容だと感じた。あと、私のショーはとてもフェミニンだということに非常に驚いた。「ジル・サンダー」といえばウィメンズのパンツスーツを連想されがちだが、それは当時、女性が男性社会の中で働くということがとても大変なことだったということを顕著に表していたのだと思う。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

令和のプレイングマネジャー11人のマネジメントの秘訣とは? 84社の人事部アンケートの結果も公開

7月14日号の「WWDJAPAN」は、「令和のプレイングマネジャー」特集です。 現場と経営層とをつなぐ需要な役割を果たすのが、中間管理職(課長クラス)。プレイヤーでありながら、マネジャーとしてチームメンバーを鼓舞し、成果を出す――ファッション&ビューティ企業で活躍する、そんな「令和のプレイングマネジャー」を紹介します。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。