ビジネス

資生堂がヘアケア事業を行う連結子会社を売却

 資生堂は、グローバルにサロン向けヘアケア事業を展開する連結子会社ゾートスインターナショナル(以下、ゾートス社)の全株式および関連資産をヘンケル AG & Co. KGaA(Henkel AG & Co. KGaA 以下、ヘンケル社)に譲渡することを発表した。譲渡の完了は12月を予定し、譲渡額は4億8500万ドル(551億6700万円)。
 
 資生堂グループは、2020年に向けた中長期戦略“VISION 2020”を掲げ、グローバルで勝てるブランド育成のため選択と集中を進めている。その戦略の基、サロン向けヘアケア製品「ゾートス(ZOTOS)」「ジョイコ(JOICO)」を米国中心に世界70カ国で展開している(日本では未展開)ゾートス社の株式および関連の資産を譲渡することを決定した。直近16年12月期の売上高は約2億3331万ドル(約265億3820万円)。譲渡先であるドイツに本社を置くヘンケル社は、接着技術、ランドリー&ホームケア、ヘアケアを中心としたビューティケア事業をグローバルに展開しており、近年ではプロフェッショナル事業を欧州と米国で強化している。ゾートス社の、米国で確立したプロフェッショナルブランドを持つ事業が一体化することでさらなる成長が期待できると判断し、合意に至った。

 今回の譲渡に伴い、17年12月期第4四半期決算において360億円程度を特別利益に計上する予定。

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