ファッション

サカナクション山口一郎が語る 「アンリアレイジ」2016年春夏パリ  “ふたつの音の世界を作り、リフレクトさせた”

 「アンリアレイジは2016年春夏パリ・ファッション・ウィーク初日の9月29日、パリ進出3回目となるファッションショーを開いた。テーマは“reflect”。道路標識や工事現場の看板などに用いられるリフレクターの技術を用い、フラッシュやヘッドライトが当たると、新しい色や柄が浮かぶウエアを発表した。

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 そのショーのサウンドディレクションを手掛けたのはデザイナーの森永邦彦と親交が深いサカナクションの山口一郎だ。森永が「目に映っているものと、フラッシュ撮影したときに違う現実が浮かび上がってくるもの、つまりリアルとバーチャルを表現した」と語るようにヘッドフォンを装着して体感させたショーの音楽もまた、リアルとバーチャルが交錯するものだった。その意図について山口は「テーマの“reflect”を音楽でどう表現するかを考えた。音楽は空間を表現するもの。その音の空間と(ショーの)リアル空間、ふたつの世界を見せようと思った。ショー空間と、(ヘッドフォンを通じて)作り上げる音の世界がリフレクトするというアイデアが浮かんだ」と語る。ヘッドフォンを使うアイデアを森永に伝え、今回の演出が決まった。臨場感ある音は、「360度音を拾えるマイクを使い、音を集め、ヘッドフォンやイヤフォンでしか体験できない世界の音を作った」。バイノーラル録音とは、その音源をヘッドフォンで聴くと、立体的に音源を再生でき、あたかもその音源の録音された場所に居合わせたような臨場感が体験ができる録音方法だ。

 「『パリで東京の音を鳴らしたい』という思いがあった。表参道や代々木公園など東京の環境の音を録音した。ショー冒頭のさまざまな声質の『リフレクト』という言葉は、昨日ショーの会場で録音。さらに日本の楽器、拍子木などを空間を感じやすい音を加えた。ショー冒頭の「リフレクトという声は、ヘッドフォンをしていると聞こえるが、外すと聞こえない音だった。ふたつの音の世界が、ファッションの名の下に構成されているという表現をした」とコメント。

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