ファッション

一足早く2018年春夏のトレンドを発信 パリの素材見本市

 ファッション素材総合見本市「プルミエール・ヴィジョン(PV)」がパリで2月7日に開幕した。テキスタイルやレザー、服飾パーツ、プリント図案、ヤーン、縫製業者など、世界から47ヵ国から約1700社が出展している。ジル・ラスボルド(Gilles Lasbordes)=「プルミエール・ヴィジョン」ジェネラル・ディレクターは、「われわれ独自のリサーチによると、2016年の世界のクリエイティブ分野のテキスタイル産業は前年比2.6%増になり、全体の0.1%増に比べると力強く成長している。PVがクリエイティブでイノベーティブなファッション産業を後押ししている」と述べた。

 PVの最大の見どころは、ラスボルドが「われわれがフォーカスしているのは、出展者の質と情報発信力」と語る通り、パリ・コレクションなどファッションウィークより半年早く発信されるトレンドだ。18年春夏には、“フレッシュ”や“透明感”などのキーワードを散りばめながら、薄く透けるようなテキスタイルやビタミンカラーを打ち出した。「トーマスメイソン(THOMAS MASON)」「アルビニ(ALBINI)」などの世界最高級のシャツ地ブランドを持つイタリアのアルビニは、「アルビニ ドンナ(ALBINI DONNA)」というウイメンズのラインをスタート。「ロングサイズやワンピースタイプのシャツを求める声が多く、ウィメンズではメンズラインと同じ糸を使いながら、ソフトさや快適性にフォーカスした仕上げのものが好評」という。

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