ファッション

ECがリアル売り場に進出 いよいよ始まったリアル vs EC

 

 ファッションと靴のECサイト「ロコンド(LOCONDO)」を運営するロコンドは8月24日、西武船橋店、西武大津店、そごう徳島店の3店舗にショールーミングストアをオープンした。売り場には試着用にわずか30〜50足を置いているに過ぎないが、管理画面と直結した端末を置くことで、「ロコンド」で販売している17万点のシューズを、店舗への取り寄せが可能になる。ロコンドはこの百貨店へのショールーミングストアを初年度に50店舗、12億円の売上高を目指す。田中裕輔ロコンド社長は、「僕らはテナントのような形で出店するが、卸値などは既存のアパレルやブランドとの取り引き条件を基準にしている。商品不足に悩む地方の店舗からはすでに多くの引き合いをいただいている。いずれはシューズだけでなく、アパレルにも広げたい」と意気込む。販売員を持たず、しかも販売効率の高いEC企業のショールーミング形態は地方の店舗に幅広い品ぞろえをもたらす一方、既存のシューズブランドにとっては大きな競合になりそうだ。

 ロコンドはすでに、小売店向けにロコンドの物流とITシステムをセットにしたECのインフラパッケージ「ロコチョク」を展開しており、スポーツ専門店のアルペンなどが活用。「ロコンド」の使い勝手のいいECサイトのシステムとクオリティの高い物流サービスを活用できる上、初期費用が無料でシステム利用料も月額980円と安価であるため、すでに500店舗で活用されている。

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