ビヨンセ(Beyonce)の最新アルバム「レモネード(Lemonade)」を掲げたワールドツアー「フォーメーション ワールド ツアー(Formation World Tour)」が4月27日、マイアミで開幕した。ビヨンセは「バルマン(BALMAIN)」の白いロングスリーブボディースーツを着て登場。ラッフルをあしらった衣装はフローラルモチーフのフランス製レースを使用し、パールやストーンが全て手作業で施されている。アクセサリーはパールとガラスビーズのタッセルを付けたビクトリアン調のブローチを身に着けた。バックダンサーも同じく白いボディースーツにゴールドのベルトを合わせたコーディネートでステージに登場した。オリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)「バルマン」クリエイティブ・ディレクターは、「ビヨンセは、自由を象徴する女性の力強さや素晴らしい才能から生まれる自信を持つ。彼女のパワフルさで"『バルマン』アーミー"が"ビヨンセアーミー"になった。私がデザインしたクチュールが音楽と融合されるのは最高だ」とコメントした。
また、「ディースクエアード(DSQUARED2)」と「グッチ(GUCCI)」もビヨンセとダンサー20人の衣装を手掛けた。2016‐17年秋冬コレクションからインスパイアされた衣装は黒のクリスタルが刺しゅうされたベルベットのビスチェ、刺しゅう入りのパフショルダー、大きなつばの帽子、レースの飾りつけを施したレザーの手袋、ラッフルとジュエリーをあしらったアンクルブーツを合わせた。ディーン(Dean)とダン・ケイティン(Dan Caten)「ディースクエアード」デザイナーは、「僕たちはビヨンセクレイジーなんだ。彼女が『ディースクエアード』に身を包んでショーが幕開けすることを思うと本当にエキサイティングだね」と語った。なお、2人は2月に行われたスーパーボウルでのビヨンセのパフォーマンス衣装も手掛けた。「グッチ」も16-17年秋冬コレクションから、コラボレーションしたカナダ人アーティストのトラブル・アンドリューが描いたGGのグラフィティプリントを採用。ボリュームスリーブと細かなフリルをつけた赤と白のコスチュームが観客の目を引いた。
同ツアーは6月末まで北米全22都市、7〜8月はイギリスとヨーロッパで開催される。
MILES SOCHA
訳 WWDジャパン編集部