ビューティ
特集 サステナビューティ 正しさから共感へ 第3回 / 全18回

資生堂、コーセー、ポーラ・オルビス、日本ロレアルの自己採点は? 化粧品業界サステナビリティの現在地

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本紙は今回、資生堂、日本ロレアル、コーセーホールディングス(HD)、ポーラ・オルビス ホールディングスの大手4社を対象に、サステナビリティの重点領域や進捗に関するアンケートを実施し、自社目標に対する「自己採点」を求めた。4社の回答から見える共通点は、サステナビリティが“理念”から、商品設計や調達、回収までを含む実装段階へと移行していることだ。

さらに、その定義や対象も環境対応から、原料調達、循環設計、水資源、生物多様性、DE&I、地域共創まで含むものへと広がっている。特に容器包装では、リフィル、軽量化、モノマテリアル化、使用済み容器の回収・再資源化など、循環を前提にした取り組みが各社で進む。加えて、脱炭素では自社拠点だけでなく、原料や包材、物流まで含むサプライチェーン全体への視点が強まっている。

こうした動きから見えるのは、企業単独の努力だけでは循環が成立しない時代に入ったということだ。生活者や小売り、異業種との連携を含めた“循環インフラ”作りが、新たな競争領域になりつつある。

また、4社に共通していたのが、“社会性”をブランド価値へ接続しようとする姿勢だ。資生堂はQOL向上、コーセーHDはインクルーシブな価値提供、日本ロレアルは女性支援、ポーラ・オルビスHDは地域文化との共創を重視するなど、環境対応だけでなく、「誰のために、どんな社会価値を生むのか」がサステナビリティの重要な評価軸になっている。

資生堂は、QOLやDE&I、気候変動、循環型モノ作りを広く捉える全方位型。日本ロレアルは、グローバルKPIに基づく数値管理と開示が特徴だ。コーセーHDは、水資源を軸に、循環設計やインクルーシブな価値提供を進める。ポーラ・オルビスHDは、地域資源や文化、感性価値と環境対応を結び付ける独自性が際立つ。(この記事は「WWDJAPAN」2026年5月25日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋に加筆しています)

評価基準
5 : 先行的で、目標・進捗を具体的に開示している
4 : 明確な方針と施策があり、一定の進捗開示もある
3 : 主要施策は進んでいるが、拡充の余地がある
2 : 取り組みはあるが限定的、または開示が十分ではない
1 : 初期段階、もしくは限定的である

資生堂

「循環型モノ作り」を軸に全方位で推進

原料・処方

自己評価: 5

主な評価理由:
パーム油、紙、マイカ、大豆、紛争鉱物など主要原料ごとに責任ある調達目標を設定。サプライヤーと連携し、トレーサビリティー調査や認証原料への切り替えを進めている。

容器(包装)

自己評価: 5

主な評価理由:
「資生堂5Rs」に基づき、リフィル化、モノマテリアル設計、軽量化、PCR材活用などを進め、サステナブル容器への切り替えを加速している。

脱炭素

自己評価: 5

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