ミネラルコスメブランドのパイオニア「エムアイエムシー(MIMC)」は3月26〜29日、フラワーアーティストの吉野絵美氏とコラボレーションし、東京・表参道の旗艦店でフラワーレッスンを開催した。回を重ねるごとにファンを増やし、今回で3回目。春爛漫の4月、テーマに選ばれたのは日本の美の象徴である「桜」だ。
コスメと花の親和性
自然が結んだコラボ
同イベントは、吉野氏がセレクトした旬の花を用意し、ゲストが思い思いのフラワーアレンジメントを楽しむというもの。1枠3〜4人の少人数制で実施し、約1時間という限られた時間の中で、花一輪一輪の向きや個性を観察。その魅力をどこに配置すれば引き出せるのか、思考を巡らせる。
もともと植物の力を最大限に生かす、植物の恵みを活かした製品づくりを徹底している「MIMC」。特にスキンケアでは、ローズやユーカリ、レモングラスなどの花や植物エキスを使用したコスメを展開している。桜というテーマには、単なる季節感だけでなく、ブランドのアイデンティティーが込められている。吉野氏は「桜は日本を象徴する花であり、コスメの定番色であるピンクとの親和性も深い。『MIMC』という、国産オーガニックコスメブランドのアイデンティティーを表現するのに最適だと考えた」と語る。
この期間、店内はピンク一色に衣替えし、庭園の一部を切り取ったかのような桜満開の空間が広がる。ハーブやローズといった植物の美容成分を配合する「MIMC」の製品と、吉野氏が活けるナチュラルな花の香りが混ざり合い、来店客に心地よいリラックス感をもたらす。
「内面から美しく」花と向き合うマインドフルな時間
「お花とじっくり向き合う時間は、意外とない。植物が一番きれいに見える向きを探し、その魅力を引き出す配置を考える。その豊かなプロセスを通じて、内面から美しくなってもらえたら」。
そう吉野氏が語る通り、参加者の中には、最初はハサミを入れることすら躊躇していたフラワーアレンジメント初心者が、回を追うごとに迷いなく自身の表現を楽しめるようになるなど、「自信」や「向上心」を得る場となっているそうだ。また、親子での参加も多く、世代を超えた新たな体験価値の提供にもつながっている。
「ブランドとファンの新たな接点の場に」
毎回、植物だけでなく、花瓶などの器もこだわりが。今回のワークショップでは、コスメの質感を意識して、アイシャドウのテクスチャーを思わせる、少しザラつきのあるピンクのオアシス(吸水スポンジ)を使用した。また、あえて蕾の状態の桜をセレクトすることで、自宅に持ち帰ってから2〜3日かけて開花を楽しめるよう設計するなど、プロフェッショナルならではの細やかなこだわりが光る。
「MIMC」にとっても、このフラワーレッスンは新たな客層との接点を生み出す重要な機会となっている。前職でウェディング装飾に携わっていた吉野氏のファンが店を訪れ、そこからブランドのファンへと繋がる好循環が生まれているそう。今後の展望について、国分由貴子マーケティング部PRチーフは「フラワーレッスンだけでなく、さらにもう一歩踏み込んだコラボレーションをしたい」と期待を寄せる。
「美」とは、表面的な色使いだけでなく、内なる感性や植物のエネルギーからもたらされるもの。「MIMC」と吉野氏が提案するフラワーワークショップは、その哲学を体現する場として、今後も協業は続いていくだろう。