「セヴシグ(SEVESKIG)は11月28日、大友克洋が原作・製作総指揮・総監督を務めた映画「MEMORIES」とのスペシャルコラボレーションアイテムを発売する。
今回のコラボアイテムは、先日発売された公開30周年記念の映画館限定のコラボアイテムとは異なり、「セヴシグ」の2026年春夏コレクションから展開される。「セヴシグ」の今季テーマは“MEMORIES”で、デザイナーが15~16歳だった1995~96年の記憶を起点に、当時感じたストリートの空気を今のワードローブへと再構築。その中で、同年に公開された映画「MEMORIES」とのコラボアイテムを展開する。
商品は、カバーオール+着脱式ベストのセット(15万4000円)、コーチジャケット(3型、各9万9000円)、カーディガン(7万7000円)、ロンT(4万9500円)、Tシャツ(2型、各2万6400円)をラインアップ。テアトル梅田および「セヴシグ」取扱店舗で順次販売する。
アイテム一覧
カバーオール
「大砲の街」の少年の装いをオマージュした、カバーオール+着脱式ベストのセット。ベストを外すと、「彼女の想いで」「最臭兵器」「大砲の街」の印象的なシーンが現れる設計。ベストは劇中少年が使っているリュックをモチーフに背面を実用的なバッグとして機能させ、さらに本体を変形することでショルダーバッグとしても使用可能。衣服とプロップを横断するギミックで、作品世界を日常に携行できる一着に仕上げた。
コーチジャケット
「彼女の想いで」に登場するホログラム表現を、コーチジャケットに落とし込んだ。グラフィックに奥行きが生まれるよう、ベース生地の上にオーガンジーをレイヤードし、ベース生地・オーガンジー双方の両面に転写プリントを施している。透けと視差の重なりによるわずかなズレを計算することで、着用時の動きに合わせて、絵柄が立体的に浮かび上がる仕様。3エピソードそれぞれにフォーカスを当てて3型を展開している。
カーディガン
大友克洋の繊細な筆致をニットで表現するため、6色の糸を緻密に設計し、ジャカードで編み立てた。モチーフはオムニバス3作を横断し、「彼女の想いで」を象徴する薔薇は手編みのニットで表現。また、「大砲の街」に登場する大砲を3Dモデリングから起こした特注ボタンを採用し、3作品のシーンを一着に集積。コラボのメインビジュアルにふさわしい存在感へ仕上げている。
ロンT
フロントには、LD版限定のメインビジュアルを採用。大友克洋の繊細なイラストを、通常の刺しゅうではなく独自の手法で再現。刺しゅうデータに意図的なグリッチを組み込み、ステッチの密度や進行方向にわずかな揺らぎを加えることで、陰影の段差と凹凸を生み出した。平面的になりがちな刺しゅうに、彫刻的な立体感を与えている。生地には30天竺を使用。「セヴシグ」のシグネチャーであるレイヤー構成とレーザー加工によってダメージを加え、二重構造の裂け目からバックのメインビジュアルがのぞく仕様に仕上げた。
Tシャツ
Tシャツは3型を展開。1つ目は「彼女の想いで」で、大友克洋が描き起こしたイメージボードをモチーフにしたTシャツ。強く撚った綿糸を使用した天竺素材。表面にはほどよいハリと清涼感があり、強撚糸特有のドライなタッチで、肌離れの良い着心地に仕上げている。2つ目は「最臭兵器」冒頭のローカル番組「おはようやまなし」のオープニングを思い出させるTシャツ。素材には、強く撚った綿糸を使用した天竺を採用。ほどよいハリと清涼感があり、強撚糸特有のドライなタッチで、着用中も肌に張り付きにくい仕上がり。3つ目は「大砲の街」に登場する少年を主役に据えたTシャツ。大友克洋の繊細なタッチを、通常の刺繍ではなく独自の手法で再現。刺しゅうデータに意図的なグリッチを組み込み、ステッチの密度や進行方向にわずかな揺らぎを加えることで、陰影の段差と凹凸を生み出した。平面的になりがちな刺しゅうに彫刻的な立体感を与え、ファブリック上に浮遊するような奥行きと原画の空気を感じられる一着に仕上げている。
