
電子音楽とデジタルクリエイティビティの祭典「MUTEK.JP」が11月20〜23日に開催する。 今年で10周年を迎える、「MUTEK.JP」は、音楽パフォーマンスをはじめ、入場無料のオーディオビジュアルライブ、渋谷スクランブル交差点での特別上映、WEB3/XR/AIなど、未来を切り開く最先端テクノロジーをテーマにしたカンファレンスまで、さまざまなプログラムを用意する。
「MUTEK.JP 2025」は、11月20日に渋谷のWWWでオープニングプログラム「A/Visions」で幕をあける。カナダ・モントリオールを拠点とするメディアアーティストのマルタン・メシエ(Martin Messier)が新作「1 drop 1000 years」を披露する。音‧光‧動きを融合させ、地球の海流システムと気候変動の影響をテーマにした、没入型オーディオビジュアル・パフォーマンスを披露する。さらにアジア初演となる、チューリッヒを拠点にする作曲家でサウンドアーティストノエミ・ビュッヒ(Noémi Büchi)によるイマーシヴなAVショー「Does It Still Matter」の他に、ジム・オルーク、石橋英子、ジョー・タリアによるトリオも登場する。
21〜23日には、渋谷のSpotify O-EASTで「Nocturne」を開催。革新的なパフォーマンスや没入型オーディオビジュアル、エネルギッシュなセットを通じて、既存の音楽概念やスタイルを広げ、実験的なサウンドからデジタルアート、クラブカルチャーをシームレスにつなぐ。
21日の「Nocturne1」には、最先端の音響表現を追求するアルヴァ・ノト(Alva Noto)、音ボアダムスのEYEによる前衛サウンドとコズミックラボ(Cosmic Lab)のC.O.L.Oの ビジュアルとのコラボライブが実現する。さらには、日野浩志郎が率いる実験的リズム‧アンサンブル、goatが、深夜からは、オルタナティブロックバンドGEZAN、東京とベルリンを拠点にする韓国人アーティストmachìna、エクアドル拠点のNicola Cruz(VJ: BunBun)、バルセロナ拠点のPAURRO(VJ: Alex Vlair)が出演する。
22日の「Nocturne2」の前半はテクノロジー、サウンド、映像が融合した革新的で没入感のあるオーディオビジュアルに焦点を当て、後半はシームレスに現行のクラブサウンドへと移行。パリを拠点とするアートユニットNONOTAK、Daito Manabe、ロンドン拠点のプロデューサーでAVアーティストのHalina Rice、ウィーン拠点のMONOCOLO、モントリオール拠点のJacques GreeneとアメリカのNosaj ThingによるコラボユニットVerses GT、同じくモントリオール拠点のプロデューサーMartyn BootyspoonとビジュアルアーティストのJACKSON KakiとコラボしたAVライブ、さらに東京拠点のDJ、SAMO (VJ: MISOLA)が登場する。
最終日の23日の「Nocturne3」では、ジャンルやスタイルを超えた多彩なパフォーマンスが集結。kyokaとサカナクションのベーシスト草刈愛美のデュオ、初来日となるSoulwax主宰レーベルDEEWEEからのリリースでグラミー賞にノミネートされたMarie Davidson、和田永が率いるOpen Reel Ensemble、Scotch Rolexこと石原シゲルと元King Midas Soundのキキ‧ヒトミによるデュオWaqWaq Kingdom、モントリオール出身のプロデューサーGuillaume Coutu-DumontとビジュアルアーティストのLine Katcho、ベルリン拠点の Makoto Inoueが出演する。フィナーレは、Satoshi Tomiie、Kuniyuki Takahashi、Manami Sakamotoによる即興演奏とダンスミュージックと映像が融合したライブセッションが行われる。
21日にはミヤシタパークの「or」で入場無料の音楽ライブ「Play」を開催。Kyoka & Takuma Nakata、ATSUSHI KOBAYASHI、Intercity-Express & Shuhei Matsuyama が出演する。さらに24:00〜25:00には、無料イベントとして渋谷スクランブル交差点の大型街頭ビジョンで「DIG SHIBUYA 2026」とコラボレーションした映像作品「Shibuya Crossing Night Art」の特別上映も行う。「DIG SHIBUYA 2026」からアーティストのTaeko Isu、SEOHYO、Koshi Miuraが参加。「ETERNAL Art Space」のキュレーションでKohui、MONOCOLOR、RICH & MIYU、Saeko Ehara & Shuta Yasukochi、Yuma Yanagisawaの5組も参加した、計6組による約20分間の映像作品となる。
その他にも20、21日には渋谷ヒカリエのヒカリエホールBで、WEB3、XR、AI など、未来を切り開く最先端テクノロ ジーをテーマに、国内外のアーティスト、クリエイター、研究者、企業リーダーが登壇する入場無料のトークイベント「MUTEK.JP Pro Conference」も開催する。