ファッション

編集長コラム復活!【多事装論】ボヘミアンと中森明菜

 昨日はNYコレクションセミナーを終えて、メルセデス・ベンツ コレクションで開催される「メルセデス・ベンツ プレゼンツ デザイナー」として披露された「エ モモナキア」のプレゼンテーションへ。若手実力派として注目される城賀直人と玉置博人の二人によるブランド。意表を突くユニークなコンセプトで話題を呼ぶ「エ モモナキア」が今シーズン仕掛けたテーマは「中森明菜」。85年の「ソリチュード」のスローテンポなカバーからスタートし、往年のヒット曲とともに進行してフィナーレはデビュー曲「スローモーション」で締める楽曲構成。我々世代にはセンチメンタルな選曲だが、かつて松田聖子のメドレーでショーを行った荒川眞一郎のコレクションと比較して、「堕した陰性のアイドル」というパブリックイメージが強い中森明菜の本質には迫っていない。ヤンキー、堕ちた偶像、退廃的というイメージで捉えたであろうコレクション作品がステージに登場したが、明菜のスタイルが持っていた魅力の本質はボヘミアン・シックである。特に「ミ アモーレ」の衣装が内包していたボヘミアンの精神的解放感こそ、明菜が同世代のヤンキー女子たちに支持された理由だと私は考える。

■「WWDジャパン」編集長 山室一幸

ブログページ→http://www.wwdjapan.com/editorsview/yamamuro/

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