フランス・オートクチュール&モード連盟(Federation de la Haute Couture et de la Mode)は、7月7~10日(現地時間、以下同)に開催する2025-26年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークの暫定スケジュールを発表した。
期間中には27のショーが行われるが、ハイライトの一つは9日12時の「バレンシアガ(BALENCIAGA)」だろう。15年に就任したデムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターは、このショーを最後にブランドを離れ、同じくケリング(KERING)傘下の「グッチ(GUCCI)」に移籍する。
また、同日19時半の「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」も要注目だ。1月に就任したグレン・マーティンス(Glenn Martens)新クリエイティブ・ディレクターが、同メゾンのクチュールに相当する“アーティザナル”コレクションのショーでデビューを飾る。
また、初日の前日である6日には、今年初めに「セリーヌ(CELINE)」に加わったマイケル・ライダー(Michael Rider)新アーティスティック・ディレクターがデビューコレクションのショーを行う。披露するのがウィメンズなのか、メンズなのか、その両方なのかは明らかになっていない。
「ディオール」と「ジャンポール・ゴルチエ」は欠席
一方、過渡期にある「ディオール(DIOR)」は、今季のクチュール・ファッション・ウイークを欠席する。約9年にわたってメゾンを率いてきたマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターは5月27日、26年クルーズ・コレクションをもって退任。その数日後、4月に同ブランドのメンズ・アーティスティック・ディレクターに任命されたばかりのジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が、新たなクリエイティブ・ディレクターとしてオートクチュールを含めたウィメンズも手掛けることが明らかとなった。同氏は、まず6月の26年春夏パリ・メンズ・コレクションでデビューを飾り、初のウィメンズ・コレクションは26年春夏パリ・ファッション・ウイーク中の10月に披露する予定。初めて本格的に取り組むこととなるオートクチュール・コレクションは、26年1月に発表する。
また、新進デザイナーのデュラン・ランティンク(Duran Lantink)を新たなクリエイティブ・ディレクターとして迎えたばかりの「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」も、今回は欠席する。9月のパリ・ファッション・ウイーク中にデビューコレクションを、26年1月にクチュールコレクションを披露する予定。
「シャネル」はデザインチームが担当
なお、「シャネル(CHANEL)」は4月にマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)新アーティスティック・ディレクターを迎えているが、デビューコレクションは10月に披露する予定だ。このため、25-26年秋冬コレクションに続き、今季のクチュールもデザインチームが手掛ける。