ファッション

グレン・マーティンスによる新生「メゾン マルジェラ」、7月のオートクチュールで初披露へ

メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の新クリエイティブ・ディレクターに就任したグレン・マーティンス(Glenn Martens)は7月、同メゾンのクチュールに相当する“アーティザナル”コレクションのショーでデビューを飾る。米「WWD」の取材で明らかになった。ショーは7月7〜10日にパリで行われる2025-26年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイーク中に開催される予定だ。

同ブランドは声明の中で「これは、メゾンのクリエイティブな価値観に根差し、マルジェラのクチュールの伝統によって形作られたインスピレーションに溢れる新章の幕開けだ。グレンのディレクションの下、クチュールはブランドのクリエイティビティーに火を点け、境界を押し広げるデザインをけん引し続けていくだろう」と述べている。

「メゾン マルジェラ(旧メゾン マルタン マルジェラ)」の“アーティザナル”コレクションは、06年からパリ・オートクチュール協会の公式カレンダーに名を連ね、12年に正式なオートクチュールメゾンと認められた。同ブランドが最後に“アーティザナル”コレクションを披露したのは、前任のジョン・ガリアーノが手掛けていた24年1月。クリエイティビティーを遺憾無く発揮した超大作は世界的な賞賛を浴びたが、それが10年間メゾンを率いたガリアーノのラストコレクションとなった。

そして今年1月、「メゾン マルジェラ」の親会社であるOTBグループは、同じく傘下の「ディーゼル(DIESEL)」でクリエイティブ・ディレクターを務めているマーティンスがガリアーノの後を継ぎ、「ディーゼル」にも留まりながら「メゾン マルジェラ」の「独創的なデザインコードとブランド価値」を構築すると発表した。マーティンスは22年1月、古巣の「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」でゲストデザイナーとしてクチュールを手掛けて他経験があり、レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)OTB会長は「マルジェラと同じアントワープ王立芸術アカデミーで学んだグレンは、すでにクチュールにおける才能とビジョンを持っている」と評価している。

なお、7月のオートクチュール・ファッション・ウイークでは、「グッチ(GUCCI)」に移籍するデムナ(Demna)が「バレンシアガ(BALENCIAGA)」での最後の仕事となるクチュール・コレクションを披露するほか、3Dプリント技術などを生かしながら異世界的な作品を手掛ける「イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」が復帰を予定。ニュースの多いシーズンになる。

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