ビューティ

「ブルガリ」を象徴する香り“オ パフメ”が進化 緑茶ベースのタイムレスな名香の誕生秘話とは

ブルガリ(BVLGARI)」のアイコニックなフレグランス“オ パフメ”が進化した。“ブルガリ オ パフメ オー テ ヴェール”は1992年に同ブランドのハイジュエリーの上顧客へのギフトとして誕生。2003年には、“オ パフメ オー テ ブラン”が加わる。お茶をベースにしたオーデコロンとして登場した2つの香りが、新たな調香によりオードトワレとして生まれ変わった。

緑茶のエッセンスを使用した“ブルガリ オ パフメ テ ヴェール オードトワレ”は、活力と活気に溢れるシトラス・アロマティック、白茶とムスクを融合した“ブルガリ オ パフメ テ ブラン オードトワレ”は、包み込まれるようなウッディ・フローラル・ムスクの香りだ。天然由来成分をたっぷりと使用し、よりナチュラルで濃厚な香りになった。阪急うめだ本店9階の祝祭広場で開催中の「阪急ビューティー フレグランス フェスティバル 2025」で先行販売している。

「ブルガリ」と業界に革新をもたらした名香

顧客のギフトとして登場した“オ パフメ”は、「ブルガリ」及びフレグランス業界に革新をもたらしたフレグランスだ。“テ ヴェール”の調香を手掛けたのはジャン・クロード・エレナ(Jean-Claude Ellena)。お茶をこよなく愛する彼は、ブランド初の香水を手掛けるにあたり、パリの紅茶専門店「マリアージュ フレール(MARIAGE FRERES)」で出合ったみずみずしい茶葉の香りを表現したいと選んだのが緑茶だった。

アジアのお茶が象徴するものは、調和や憩い、安らぎ、おもてなしなど。今でこそ、お茶をテーマにしたフレグランスはいろいろあるが、当時はお茶の香りを香水で表現したものはなかったという。そして誕生した“テ ヴェール”の爽やかで清々しい香りは、フレグランス業界にとって革新的なものだった。ジャック・キャヴァリエ(Jacques Cavallier)が調香を担当した“テ ブラン”は、”テヴェール“が活力をもたらす香りなのに対し、ムスクを調合した心安らぐ香り。いずれも、イタリアの香水作りとアジアのお茶の伝統を融合したジェンダーレスな香りのパイオニアだ。

350mLのたっぷりとしたボトルでギフトとして提供されていた“テヴェール”は、「ブルガリ」の顧客の間でもたちまち話題になった。ギフト用に開発された香りだが、人気の高まりから商品化され、「ブルガリ」のフレグランスビジネスの礎になった。“テ ヴェール”は「ブルガリ」の旗艦店をはじめ、ブルガリホテル&リゾーツの香りとしても愛され続けている。

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