旭化成の2015年3月期の繊維事業は、売上高が前期比107.8%の1209億円、営業利益が同122.3%の105億円になり、営業利益は03年の分社化以来、過去最高だった。宮崎県の延岡工場を40年ぶりに増設したことで「ベンベルグ」が国内外で販売を伸ばした。小堀秀毅・代表取締役専務執行役員は、「国内型の住宅・医薬が不調だった一方で、海外売上高の比率が高い繊維とケミカルが好調だった。繊維事業は、中期経営計画で16年3月期で目標としていた営業利益100億円を一年前倒しで達成した」と語った。繊維事業の海外売上高は75億円増の557億円、全体の42.8%になった。16年3月期は売上高1330億円、営業利益110億円を計画している。