2015年春夏、パリやロンドン、ミラノ、ニューヨーク、東京の各都市ファッション・ウィークで登場したトレンドのなかでも、特に国内市場で受け入れられる“売れる”トレンドは何か。弊紙が打ち出すトレンドキーワードに対して、バイヤーやメーカーの企画&デザイナー、販売員、編集者&スタイリストなど、ファッション業界のプロフェッショナルたち総勢85人にアンケートを実施。“売れる”とういう回答が最も多かったトレンド、アイテム編ベスト3紹介する。
2015 SS NEW YORK COLLECTION ALEXANDER WANG
1970年代のムードがトレンドの中、マキシスカートやフレアスカートなど、リラックス感を表現できるアイテムが上位にランクインした。その解放感のある緩やかなアイテム群を一枚でモードに引き締めるのが、1位に上がった「白シャツ」だ。2014-15年秋冬はニットトップスの襟や裾から、長めのシャツをチラ見せするのが旬だったが、今春夏は潔く1枚で着るのがコーディネートの鉄則。ピュアホワイトのスタンドやノーカラーのアイテムがクリーンな雰囲気をプラスする
2015 SS MILAN COLLECTION JIL SANDER
2位のスリット&ラップスカートは、トランスペアレントなレイヤードが定着し、透けることへの抵抗感が薄まりつつあるシーズンの新アイテム。「カッコイイけど目のやり場に困る」(マルティニーク 企画)、歩いたときに脚がのぞくヘルシーな女性らしさは今の気分(インターナショナルギャラリー ビームス バイヤー)などの声が多かった一方、「カッコイイけど目のやり場に困る」(マルティニーク 企画)や「セクシーすぎる」(ラブレス バイヤー)などの声も。今シーズンらしさは取り入れられるが、難易度の高いアイテムとして意見が分かれた。
2015 SS PARIS COLLECTION VALENTINO
より万人に着やすいアイテムとして3位に、「マキシスカート」がランクイン。1970年代の雰囲気のレトロ感をプラスするアイテムとして活躍しそうだが、「小柄な日本人には難しそう」(ラ トータリテ バイヤー)や「転ぶという理由で嫌がられる」(ローリーズファーム 企画)などの声が。子どもっぽくならないように取り入れるのが、コーディネートのポイントだ。