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連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望 第128回

消費者を飽きさせない「アットコスメオーサカ」に期待

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【連載】ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

ビューティ賢者が
最新の業界ニュースを斬る

ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、にぎわいを見せる「アットコスメ」大阪旗艦店の話。

佐藤和佳子/三菱UFJモルガン・スタンレー証券 シニアアナリスト プロフィール

(さとう・わかこ)1992年に岡山大学大学院自然科学研究科修了、同年住友信託銀行に入社。94年から株式アナリスト業務、2006年入社のみずほ証券を経て19年5月から現職。日経ヴェリタスのアナリストランキングにおいてトイレタリー・化粧品セクターで17年から6年連続で1位を獲得

【賢者が選んだ注目ニュース】

アイスタイルが9月1日にオープンした関西初の旗艦店「アットコスメオーサカ(以下、大阪店)」の内覧会に行ってきた。売り場面積は約893㎡と東京・原宿「アットコスメトーキョー(以下、東京店)」の約1322㎡には及ばないが、東京店は2フロア構成で1階は約760㎡であるため、体感として大阪店はかなり広く感じられる。出店したJR大阪駅直結の商業施設ルクア イーレはオフィス街も近く、働く女性にもアクセスが良い場所である。若者が多い原宿エリアにある東京店よりも年齢層の幅が広がる可能性や、インバウンド需要の窓口としても魅力的なロケーションであるとの印象を受けた。

店内は、消費者を飽きさせずリピートさせる仕組みが多く感じられた。アットコスメのアプリと連動し、1日1回好きなサンプルを無償でもらえる自動販売機が設置しており、再来店率の向上が期待できる。また、改札から近い場所にあるポップアップスペースは週単位で変わるため、来店するたびに新たなコスメと出合える。このスペースはメーカーにとっても垂涎の的だろう。店舗デザインのコンセプトは“テーマパーク”で、什器の高さをあえて変え奥行き感を演出している。各所に設置したデジタルサイネージも特徴で、アットコスメトーキョーよりも数が多い。「メーカー側から動画で紹介したいという要望が増えている」という。

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