ファッション

「ステラ マッカートニー」2015年春夏パリ センシュアルな春夏ニットでリラックス

 トレンドセッター「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」が提案するのは、エフォートレスな夏のワードローブ。暑い真夏には無理をして着飾るよりも、リラックスしたウエアをさらっとまとうほうが現実的だし美しい。そんな共感を覚えるコレクションだ。健康的に素肌を露出する、流れようなシルエットの服は、着ている人だけではなく周囲の人たちにもリラックスした気分をシェアしてくれる。

 クリームの白、バターの黄色、インディゴのブルー。夏気分を盛り上げてくれるのは、セーラーパンツやワークウエアからインスパイアされたアイテムや、洗いをかけたシルクのオールインワン、アップリケ風に刺繍を施したデニム、褪せた色のマドラスチェックのドレスなど。

 春夏のニットが充実しているのも今季のポイントだ。オーガニックヤーンを使ったニットは、ノットやツイストを生かしてフォルムは構築的に。ニットだからリラックスしているが、異なるゲージを組み合わせたり、アシンメトリーにつないだりすることで歩いた時にセンシュアルな動きが生まれてエレガントだ。ニットと言えば秋冬のイメージだが、ステラ自身が年間を通じて好んでニットを着ているというだけあり、春夏アイテムとして説得力がある内容だ。

 嫌みのない肌見せはステラが得意とするところ。服はところどこに、○(丸)や□(四角)の穴が開いていて、肌をチラリとのぞかせる。
 

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