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「ブルガリ」と千疋屋がコラボレーション 日本の果物の美味しさを生かしたラグジュアリーなドルチェに目からうろこ

 「ブルガリ(BVLGARI)」が運営する東京・銀座の「ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティン(以下、ブルガリ イル・リストランテ)」は8月1日、日本橋千疋屋総本店とコラボレーションした“ブルガリ アフタヌーン・ドルチ・ボックス(以下、ドルチ・ボックス)×千疋屋”を期間限定で完全予約販売する。

 「ブルガリ」はイタリア・ローマ拠点のジュエラー。ジュエリーだけでなく、バッグやアクセサリー、ホテルやレストランの運営などライフスタイル全体を提案するラグジュアリー・ブランドだ。夏には、多くのブランドが、ブドウやメロン、スイカなど季節の果物を使用したスイーツの提案する。それらの多くは、どちらかというと、デザートの素材や飾りに果物が使われることが多い。だが、「ドルチ・ボックス」は、創業から188年目の千疋屋が選りすぐった日本各地の果物の美味しさを最大限に引き出したものだ。

 このコラボレーションのために「ブルガリ イル・リストランテ」のエグゼクティブシェフであるルカ・ファンティン(Luca Fantin)をはじめとするスタッフは、各果物の生産者を日本各地に訪れ、その果物づくりに対する情熱に触れたという。このコラボが誕生したのは、パンデミックの影響によるテイクアウェイのノウハウから。自宅にいながらも、顧客をワクワクさせる何かを提供できないかという思いが込められている。また、「ブルガリ」と果物生産者が手をかけて苦労してつくりあげる職人技に共通点があるからだ。発表会で大島有志生・千疋屋総本店常務取締役企画・開発部長は、「日本における果物の消費量は減少しており、先進国では最低レベルだ。果物は食べごろが大切。このボックスを通じて、日本の果物の素晴らしさを感じてもらえれば」とコメントした。

果物の美味しさを最大限に引きたてるドルチェ

 発表会で提供された4種類のドルチェはまるで宝石のよう。静岡産のマスクメロンには、シチリア産アーモンドの微かな苦味がある“ビアンコマンジャーレ”、山梨産の黄金桃には、ヴェネト周発祥のティラミス、岡山産ピオーネには、トスカーナ州のチョコレートとバニラカスタードとリキュールを合わせた“ズッパ・イングレーゼ”、鹿児島産のパッションフルーツには、酸味に合う“メリンガ・コン・フルッタ”を合わせている。いずれも各果物の美味しさを最大限に引き出すドルチェだ。

夢のコラボによる思わず唸る美味しさ

 まずは、果物自体の美味しさに驚く。日本の果物の質の高さは中国人などに定評がある。しかし、日本では、「果物は高いし、剥くのが面倒」などという理由から果物離れが起こっているようだ。私自身、それほど果物を食べる方ではないが、「ドルチ・ボックス」の果物の完璧な甘味、酸味、食感、ジューシーさとそれを引き立てるイタリア郷土のドルチェの融合の素晴らしさに、思わず唸った。「美味しさは生産者のきめ細やかな職人技の裏返し。価格が高いのには理由がある」と大島常務。千疋屋の果物・生産者に敬意を払いながら、デザートを完成させた「ブルガリ イル・リストランテ」の“美食への探求”の一面を垣間見た気がする。

 “ドルチ・ボックス”は、計8種類の果物とドルチェのセットで4種類ずつ重箱に入っている。価格は税込5万円で、予約受付期間は8月1日〜9月2日まで。「ブルガリ イル・リストランテ」の外部リンクのOMAKASE サイト、松屋銀座本店および、千疋屋日本橋本店で予約販売する(予約は受け取り日の5日前まで)。

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