ファッション

LVMH、サステナビリティの新たな研究施設を2025年にオープン

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」などを擁するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、サステナビリティに関する研究施設をパリ近郊のサクレーに建設する。完成は2024〜25年半ばの予定。

 ジャン・バチスト・ヴォアザン(Jean Baptiste Voisin)LVMH最高戦略責任者(CSO)は、「大型の研究施設になるが、正確な規模は未定だ」としているものの、科学者やリサーチ担当者などを含め300人程度の人材が集められるようだ。建設費など設備投資額は明らかになっていないが、情報筋によれば、3000万〜7500万ユーロ(約39億〜98億円)だと見られている。

 同施設では、より環境に優しい新素材の開発やバイオテクノロジー関連の研究のほか、データソリューションなどのデジタル分野にも注力する。ヴォアザンCSOによれば、スタートアップなどから提案される“サステナブルな新素材”はプラスチックに別の原料を追加したものであることが多いため、この施設ではプラスチックを使用しない新素材の開発を目指す。また、研究成果を実際のプロダクトや試作品として展開することも目標にしているという。

 LVMHは、サステナビリティに関する具体的な行動計画を示す“ライフ360(LIFE 360)”プログラムを推進しており、今回の研究施設もその一環として開設する。同施設を含めると、LVMHでは約1000人が調査や研究に従事することとなる。そのうち400人程度は、フランス中部オルレアン近郊にある、香水&コスメティクス部門の研究開発センターで働いている。

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