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アルマーニ、貧困や環境保全を語る 「私の活動が模範となることを願う」

 アルマーニ グループ(ARMANI GROUP)は11月20日、新たな取り組みとして新型コロナウイルスのパンデミックや貧困問題、および環境保護活動に従事する非営利団体を支援する活動について明らかにした。

 同グループは、世界各地の「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」店舗売上高の一部をフランスの慈善団体、心のレストラン(Les Restaurants Du Coeur)、イギリスのザ トラッセル トラスト(The Trussell Trust)といったフードバンクや、日本の認定NPO法人のフローレンス、中国の宋慶齢基金会(China Soong Ching Ling Foundation)といった52の団体に寄付した。クリスマス期間中もこうした団体への支援を継続するほか、ミラノの修道院で無料の炊き出しや各種支援を行っている貧しい人々のための聖フランシスコ慈善団体(Opera San Francesco per i Poveri)への後援もこれまで通り継続する。

 また、ニューヨーク市内のレストラン支援、および緊急サービスの従事者や食料の入手が困難な市民に食事を提供している非営利団体、フードファースト(Food1st)とも連携を続けてきた。

 さらに、モザンビークの母親と新生児の健康支援を目的としたプロジェクトのために、民間の国際援助団体(NGO)であるセーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)にも寄付している。このプロジェクトでは食の安全や研修、情報提供、福祉プログラムなどの活動を行っており、2年間で約2万6000人の大人および1万3000人の子どもたちに支援の手を差し伸べている。

 「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」を通じて世界の9つの地域で地元の団体と連携しながら緑地の拡大を目指すサステナブルな取り組みも行う。イタリアではミラノ市議会、および2030年末までに300万本の木を植えることを目標に昨年立ち上げられた森林再生プロジェクト、“フォレスタミ(Forestami)”と共同でミラノの緑地開発支援を行う。またロンドンの屋上緑化計画や、ドイツのミュンヘンおよびニューヨークの公園の維持活動、そして東京、フランスのサン・マルタン・ダブロワ村、モンゴルの内陸部、オーストラリアの各地では森林再生活動や新たな環境保護意識を普及する取り組みも行う。

 アルマーニは、「支援を行う気持ちのある人びとへの呼びかけは大切だが、私たち全員が当事者意識を持つことも重要だ。私の活動が模範となることを願って慈善活動を公にした。目的はあくまでも慈善活動であり、企業やブランドの宣伝ではない。支援を受ける団体側が注目されるべきだ。実際に、私はこれまで慈善活動をできる限り公表していない」と語った。

 「支援を行う団体は、道徳的なことや個人的な意向を元に決めた。各々が可能な限り地域に貢献することは市民としての義務だ。地域性に基づいた幅広い支援を密接に行っている組織と連携したい。緑の多い都市は美しく、生活の質の向上にもつながるため、植物や環境保護も非常に大切だ。緑化計画はより住みやすく健康的な美しい都市づくりにつながる。現在、そして未来のために自分たちの住む世界を大切にしなければならない。

 イタリアでは新型コロナの第2波によって再び規制が敷かれているが、それによって市民の日々の生活に手を差し伸べる団体との関わりを持つ機会に恵まれた。ただネガディブになるのではなく、忙しくしていることが自分の存在意義を保つベストな方法だ。私の活動が困難な状況にある多くの人びとの助けになればいい」とコメントした。

 さらに30日、アルマーニはミラノへ支援の気持ちを込めて街中に広告を掲げた。メッセージはイタリア語で、「ミラノのために、ミラノと共に、気持ちを込めて(IO CI SONO PER MILANO, CON I MILANESI, CON SENTIMENTO)」と綴られている。同広告はミラノ市内の壁面やデジタル看板に表示され、約300の公共交通機関の停留所や内部に掲げられる。さらに日刊紙「コリエーレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)」と「ラ・レプッブリカ(la Repubblica)」にも掲載することで連帯の意を繰り返し表明した。

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