ビジネス

三陽商会、21年2月期は最終赤字35億円へ 160店を閉鎖

 三陽商会の2020年3〜8月期は、売上高が153億円、営業損益が57億円の赤字、純損益が66億円の赤字だった。同社の20年2月期は14カ月決算(12月期から決算期を変更)だったため、今期との比較値は公表していない。

 新型コロナウイルスの感染拡大による主販路の百貨店の休業(4月〜5月上旬)、その後の消費の低迷により、主幹のアパレル事業が大きな打撃を受けた。店舗休業中の従業員の給与や賃料などの固定費として特別損失13億円を計上した。同社の8月末時点での財務状態に関しては、前期末と比較して現預金は27億円減少の101億円となっている。

 また、20年2月期決算発表時点(4月)では未定としていた21年2月期業績予想を発表した。売上高は380億円、営業損益は85億円の赤字、純損益は35億円の赤字を予想する。参考として、20年2月期(14カ月の変則決算)は売上高が688億円、営業損益が28億円の赤字、純損益が26億円の赤字だった。下期(9月〜21年2月)は新型コロナの影響長期化を考慮し、売上高は前期比28%減の226億円を見込む。22年2月期の黒字化に向けた施策として、仕入れ在庫の削減や販管費の見直しなどを進める。今期中に約160の不採算売り場から撤退する。

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