「ロエベ(LOEWE)」はテキスタイル・アーティストのジョン・アレンとコラボレーションした「ロエベ ジョン・アレン コレクション」を発表した。これは、文化的価値を持つアーティストの作品にフィーチャーしたロエベプロジェクトの一つで、今回は、アレンの3点の牧歌的作品“落ち葉”“コーニッシュハーバー”“カンブリアのピンクハウス”を、ビーチタオル、トートバッグ、スカーフなどに使用した。さらに、サンドやザクロ、ブルーやピンクといったアレンならではのカラーパレットでカーフレザーやエキゾチックレザーを染めて、ウォレットやエスパドリーユ、ポーチなどを提案。「ジョンの色使い、そのピュアな魅力がパーフェクトに“翻訳”され、今の時代の最高峰クラフトを示すことができた」とジョナサン・アンダーソン=クリエイティブ・ディレクターが語るように、「ロエベ」の卓越した職人技と、モダンでアートを感じさせるアンダーソンのクリエイションがマッチしたコレクションに仕上がった。4月14日にはお披露目パーティーをカサ ロエベ 表参道で開催、翌15日から限定店舗で販売している。このために来日したアンダーソンとアレンに話を聞いた。
ロエベを文化的なブランドにしたい
ジョナサン・アンダーソン / 「ロエベ」クリエイティブ・ディレクター
「ロエベ」を文化的なブランドにしたい。僕だけのクリエイションではなく、コラボレーションして新しいものを提案していきたいんだ。常に意識しているのは、職人技を現代的に解釈し、モダンに表現すること。ラグジュアリーの価値が変わっている今、ラグジュアリー・ブランドに求められているのは、文化的側面を持ち、かつパーソナルであることだと感じているから。ショップもそうあるべきだと思っている。そしてスピード感を持って取り組むことも大切だね。みんな早い反応を求めているでしょ?今回の東京滞在で現代的だと感じたことは、文化を守る姿勢。刺激を受けたよ。ケアしているし思いやりを感じた。この感覚は英国にはないと思うし学ぶべきところだと思う。中でも今、興味があるのは盆栽や陶器。さっきも銀座で盆栽を買ってきたところだよ。シェアドワードローブの考え方?今、服の着方がオープンになっている。メンズ服やウィメンズ服というルールの中ではなく、着て楽しくなるもので、心地よく感じられるかが重要なんじゃないかな。
ジョナサンとのモノ作りではマジックが起きる
ジョン・アレン / テキスタイル・アーティスト
もともと平面で作っていたものがこうし3Dで表現されてとてもエキサイティング!私の作品をスカートのように巻いてディスプレーするアイデアも面白いよね(カーペットは非売)。ジョナサンとのモノ作りでは“マジック”が起きる。会ったそのときから気が合ったんだ。私たちの関係は“マリアージュ”のようだよ(笑)。私の作品に対する彼の反応を見たときは、自分がやってきたことが成功したに違いないと確信した。彼のおかげで私は自分の作品を今までと違った角度から見ることができた。ジョナサンはシェイプ、フォーム、カラーに極めて敏感。私にとっても色がとっても重要なんだ。インスパイアされるのは英国の四季。英国は光が少ないでしょ?太陽が顔を出すと色が変わるんだ。そして北と南で全く色が違う。僕の作品は手染めであるがゆえに、職人泣かせなくらい色出しがとても難しい。今回ジョナサンが選んだ3つの絵柄は色出しが難しいものだった。でも「ロエベ」はとても美しく色を再現してくれた。