ファッション

チョコレートの可能性を追求し続ける「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」

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「バレンタインには愛、友情、甘い感情などいろいろな意味がある。今年のバレンタインは“甘さ”をテーマにキャラメルを使用した『サンサション キャラメル』を提案する」とジョフロワ・ダングルジャン=ラ・メゾン・デュ・ショコラ最高経営責任者(CEO)は語る。「われらのショコラティエであるニコラ・クロワゾーがキャラメルの香りや食感などさまざまな要素をブレンドし魅惑的な味わいに仕上げた」と続ける。ダングルジャンCEOは、日本市場で最大商戦となるバレンタインデーを前にブティックやポップアップショップの視察および、ジャパン社チームとのミーティングのため来日した。

同社はパリで1977年創業以来、常にチョコレートの可能性を追求し続け、新たなトレンドを作り出している。同社が手掛ける「ラ・メゾン・デュ・ショコラ(LA MAISON DU CHOCOLAT)」は年間5~7つのコレクションを発売。「コレクションの開発には最低14~15カ月かかる。ニコラがさまざまなフレーバーのテストをして完璧な調和を見出すには十分な時間が必要だ」とダングルジャンCEO。バレンタインのキャラメルコレクションに続き、5月には玉ねぎなど野菜のフレーバー入り夏の新作「エスプリ サレ」が登場する。昨年はチョコレートと花をミックスした「ショコラ フルーリー」を発売した。野菜も花も、通常チョコレートとは接点のないものだ。だが、同CEOは「われわれは、伝統を守りつつスイーツの枠を超えたチョコレートを提案し続けている」と強調。その革新的なアプローチが認められ、同ブランドは厳選された75ブランドが属するフランスのラグジュアリーブランド協会であるコミテ・コルベールにおける唯一のチョコレートブランドに。

同社は、フランス、イギリス、アメリカ、香港、日本に現地法人があり、中東と韓国ではパートナーを通して販売を行っている。現在の店舗数は43。2月初旬、韓国ソウルやニューヨーク・コロンバスサークルにブティックをオープンしたばかりだ。ダングルジャンCEOは「今年はウェブサイトのリニューアルを行い、新コンセプトのブティックをオープンする」とコメント。最大のマーケットはフランス、日本は3位のアメリカを抜いて2位の市場だ。同社が日本に上陸したのは1998年。現在、東京4店舗、大阪1店舗を運営しており、バレンタイン期間中には10のポップアップショップを開設する。「日本市場には大きな可能性があり、アジア市場を強化するのに重要な市場」とダングルジャンCEO。2016年には東京に新コンセプトのブティックをオープンする予定だ。

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