ファッション

「アディダス オリジナルス」の新シューズ“NMD”の誕生背景

 「アディダス オリジナルス」は2015年12月、新シューズ“NMD”を発表した。同モデルを手掛けたのは、アディダス勤続16年になるベテランデザイナーのニック・ギャルウェイ(Nic Galway)。同社のクリエイティブ精神やフィロソフィーを継承する男だ。「アディダス オリジナルス」のグローバル デザイン・バイスプレジデントを務め、過去にはカニエ・ウエストとの“イージー・ブースト(YEEZY BOOST)”や“チューブラー(TUBULAR)”など、数々の名作を生み出してきた。

 そんな彼の新作“NMD”の着想は約1年半前にさかのぼる。ネーミングは、もともとプロジェクトメンバー内で使われていたコードネームのようなものだという。「ちょうどその頃は、クリエイティブチーム内でも、スポーツブランドとして時代のパイオニアに君臨し続けてきたその歴史に誇り感じつつ、新たなステージへの挑戦と飛躍に向けて動き出そうという機運が高まっていた」と話す。アディダスの歴史と伝統を未来につなげる“NMD”。そこにはどんな想いが込められているのだろうか。

「アーバン・ライフスタイル」にフィットする“NMD” 

 忙しい人ほど冒険心旺盛でアクティブだ。仕事して、運動して、社交にも積極的。かつオフの時間もしっかり謳歌する。めまぐるしく移り変わるこの時代。現代は移動と越境の時代であるといっても過言ではない。世界中を飛び回る「ジェットセッター」と呼ばれる人たちも多い。ニックもその一人だ。

 「移動が多いと、スーツケースに入れて一緒に持ち歩ける所持品には限界がある。靴なんて特に、何足も持ち歩くことはできない」。そんな現代人のライフスタイルに合った靴を考えたとき、真っ先に思い浮かぶのは「機能性とファッション性を兼ね備えたスタイリッシュなスニーカー」だ。

 “スニーカーといえばスポーツ”ではなく、万能ファッションアイテムだと認識されるようになってひさしい。必要なのはどんなシチュエーションにも対応できる快適な履き心地だろう。「それは、アクティブな生活の中でこそ、より重要になってくる」とニック。さらに、「表現したい”自分らしさ”とリンクし、履くことで自信が持てるシューズ」こそが、今を生きる現代人に支持されていくだろうと話す。

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