女性のブラジャー選びは、サイズはもちろん、自分の体にフィットすることが重視される一方で、「自分に合うブラジャーがない」というブラ迷子も少なくない。そのような悩みを解決するのがワコールから登場した”リフィットブラ”だ。全ての人が”ちょうど良い”と感じるブラジャーを目指して開発されたのが同商品。9月10日の発売前に、都内で試着発表会が行われた。
長年の研究と計測データを集結したワコール初の「圧力分散構造」
”リフィットブラ”は、ワコールが長年培ってきた人間科学研究センターの知見と、3Dボディースキャナーを使用したスキャンビー(SCANBE)の計測データをもとに、これまで感覚的に捉えられてきたフィット感をテクノロジーで分析して開発された。そこから導き出されたのが、“リフィットブラ”最大の特徴である「圧力分散構造」だ。それには3つのポイントがある。まずは、スクエアストレッチカップ。通常のブラジャーに比べて大きい四角形のカップで、伸縮性に優れ、フィット感と安定感を備えている。一見、シンプルに見えるカップだが、8つのパーツが内蔵されており、それぞれのパーツがバストの造形性を高める。これら8つのパーツをミルフィーユのように重ね厚さを調整して接着しているところがワコールならではの高い技術だ。2番目は、デルタパーだ。ブラジャーの前中心にパワーネットを配し、それが伸縮することでバストの向きや形の違い、左右差などに対応。このパワーネットの配置のわずかな違いがフィット感を左右する。最後に、ジェルワイヤー。通常のワイヤーブラに入っている金属製のワイヤーではなく樹脂製のワイヤーを使用することで、快適なつけ心地とバストラインを整える機能を持たせている。
6つのサイズ展開で312ものバストタイプに対応
“リフィットブラ”のサイズ展開は6サイズ。この6サイズで312ものバストタイプに対応している。312のバストタイプというのは、4タイプの体型(図1)×対応する26タイプのバストの大きさ(図2)×3タイプのバストの加齢変化(図3)を掛け合わせたもの。前述した「圧力分散構造」により、これら全てのバストタイプをカバーし、快適なフィット感と美しいシルエットを実現する。 また、ワイヤーブラは基本的に手洗いが基本だが、“リフィットブラ”は「より気軽に使って欲しい」という思いから、洗濯機でも洗えるようになっている(洗濯ネット使用)。生活全般において時短やコスパを求める時流にも応える仕様になっている。
あらゆる人の手にとってもらうためのシンプルなサイズ表記
新発想の“リフィットブラ”開発の背景について、坪内有「ワコール」ブランドマネジャーは「お客さまがブラジャーに求める要素として、快適性はもちろん上位にあるが、『だらしなく見えたくない』という声が多い。楽なだけのブラジャーを作るのは簡単だが、それと相反する造形力はワコールとして手放せない」と語る。そして誕生したのが、快適さと造形力を絶妙のバランスで兼ね備えた“リフィットブラ”だ。開発には全工程で苦労したようだが、サイズ展開には特に苦慮したようだ。ワイヤーを使用しているにも関わらず、70Cのようなアンダー×カップサイズ表記ではなく、M・L・LLというサイズ表記にこだわった。その理由について坪内マネジャーは、「ブラ迷子のお客さまに買って欲しかったから。サイズを測ったのが10年前という人、さらには、生まれてからブラトップしか着けたことがないという、S・M・L表記でしかサイズを選べない人もいる。多くの人に手に取ってもらうためには、サイズも選びやすくする必要があった」と言う。フィット感を高めるにはアンダー×カップサイズの方が開発が簡単ではあるが、「お客さまの手にとってもらえなかったら意味がない」と、あえて難しい選択をしたという。あらゆる消費者に”簡単に選べて自分にフィットするブラ”を提供するのが目的だったからだ。
売上目標については「昨年秋の新商品で、新客を取り込好調な“重力ケアブラ ノンワイヤー シンプルタイプ”の“売上高の1.5倍以上を目指す」と言う。今後、“リフィットブラ”のサイズも含めたバリエーションの拡大も予定する。”リフィットブラ”に続き、ワコールの唯一無二の財産であるワコール人間科学研究開発センターの知見を活用した新商品の開発も進んでいるという。