ファッション

【ミラノ・ウニカ レポート 2】イタリア発サイケ旋風は日本に届くか?

 「ミラノ・ウニカ」ではドレスからカジュアル、スポーツまで幅広い企業が参加している。その中のイチオシ企業をレポートする。

カンクリーニ(CANCLINI)

 「ミラノ・ウニカ」発の2017SSのトレンドで最も重要なキーワードになった深海を思わせるディープブルーだが、イタリアの名門シャツ地メーカーのカンクリーニは2017年から、イタリアのデニム大手イタルデニム社と共同で新ライン「ブルー1925 by カンクリーニ」をスタートする。糸はイタルデニム社がデニムと同じロープ染色という技法で染め、立ち上がりの2017年春夏シーズンは20番単糸・20番双糸、ドレスシャツの標準である60番双糸の3種類の糸で展開する。今後は細番手の糸も増やすことで、スポーティーテイストからカジュアルまで、幅広いバリエーションに広げる。同社のアルベルト・リモルディ企画生産部長は、「デニムはすでにフォーマルウエアの仲間入りをしている。単なるカジュアルアイテムではなく、カンクリーニらしい都会的でスポーティーなシャツを作りたい」と語る。

NTマヨッキ(MAJOCCHI)

 「うちのモットーは『エルメス』から『H&M』まで。クレイジーだろ?」というのは、NTマヨッキ(MAJOCCHI)のアンドレア・テッラチーニ社長。同社は主にミリタリーユニホーム部門と服地部門に分かれており、「服地部門はひたすらとんがったテキスタイル作りに力を注いでいる」という。同社のイチオシは、ミリタリー向けのテキスタイルをリサイクルしてその上にプリントする「mi etico(=倫理)」シリーズ。従来はプリントの難しかった、撥水加工などさまざまな加工済みの高機能的スタイルにプリントできる技術を開発した。「ミリタリーテキスタイルは非常に高機能だが、そのままでは使えない。加工を施すことで、リュックや高機能アウトドアウエアに使用できる」という。同社の価格帯は1メートルあたり2ユーロから20ユーロまでと幅広いが、全てイタリア製という。

ミダ・テスーティ(Mida Tesutti)

 サイケなテキスタイルと言えば、ハードコアテクノの元ミリオンセラーDJ、ジョー・インフェルノが率いるミダ・テスーティ(Mida Tesutti)の右に出るものはいないはずだ。インフェルノは1990年代にイタリア・テクノ界で最大のヒットを飛ばした、サイケパワーをテキスタイルにそのまま落とし込んだ。「柄はサイケだけど、シルク100%だったり、リネン100%と実は上質ってところがポイント。だが、2017年春夏は昨年よりは全体的に色使いは落ち着いている。あまり持ち味全開ってわけじゃない」。

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