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HBC17年度はアウトレット業態に注力

 百貨店のサックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)やフラッシュセールサイトのギルト(GILT)を擁するハドソンズ・ベイ・カンパニー(HUDSON’S BAY COMPANY 以下、HBC)の2017年1月期決算は売上高が前期比29.5%増の144億5500万カナダドル(約1185億円)、営業損失が3億6800万カナダドル(約30億円)、純損失が5億1600万カナダドル(約42億円)と赤字に転落した。

 HBCは昨年2月にギルト グループを2億3700万ドル(約263億円)で買収。昨年は傘下のサックス・フィフス・アベニューのアウトレット業態、サックス・オフ・フィフス(SAKS OFF 5TH)との統合を積極的に進めていた。ギルト初の実店舗をサックス・オフ・フィフスの店舗内に設けることにより、商品の返却やピックアップを可能にした他、クルーズ船などにポップアップショップをオープンした。日本では新作を販売する新サービス「ギルト プラス(GILT+)」のポップアップショップを表参道で開いた。ジェリー・ストーチ(Jerry Storch)HBC最高経営責任者は「ギルトはわれわれの組織にとって大きなバリューを加えた。しかし、サックス・オフ・フィフスとの統合が予想以上に時間がかかっている。今後は双方のECストアも同じプラットホーム上に集約したい。早速今秋にはギルトのサイトでサックス・オフ・フィフスの商品が買えるようになる」と語った。

 サックス・フィフス・アベニューについてはクリックアンドコレクト(オンラインで購入し、店舗で受け取る)サービスを導入し、デジタルからの売り上げを伸ばす計画だ。ハドソンズ・ベイ(HUDSON’S BAY)とロード&テイラー(LORD & TAYLOR)ではアクティブ、ドレス、ホームカテゴリーに注力し、ドイツの百貨店、ガレリア カウフホーフ(GALERIA KAUFHOF)は新規ブランドを導入するという。また、7500万カナダドル(約6億1500万円)のコスト削減を図るという。

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