ファッション

マッシュHD「ミラ オーウェン」「フレイ アイディー」「ジェラート ピケ」「サロン ド バルコニー」 原点回帰とプロファイリングで進化

 衣料品の販売不振や中間層の購買意欲減退などが叫ばれる中、マッシュホールディングスが堅調に推移している。昨年、10周年を迎えた「スナイデル」に続くブランド群が常に進化と原点回帰を繰り返してブラッシュアップを図ってるからに他ならない。そこで、ライフスタイル型の大型ブランドとして期待する「ミラ オーウェン」、新時代の働く女性向けブランドとして打ち出してきた「フレイ アイディー」、「スナイデル」と並び同社の成長を支えてきた「ジェラート ピケ」、そして、マッシュ傘下となりリブランディングしてきた「サロンドバルコニー」の4ブランドにフォーカスし、現状や施策を近藤広幸・社長に聞いた。

 「ネクスト・ベーシック」をコンセプトに生活応援価格で提供する「ミラ オーウェン」は、2014年春のデビューから2年間で国内26店舗まで広がり、直近9カ月の前年同期比は180%と伸びている。著名メーカーの起用素材やテキスタイルを使ったり、“ミラオーするウェンファブリック”として打ち出すオリジナル生地や、スニーカーとのトータルコーディネート提案なども評価を得ている。「コンセプトが時代感にうまくはまって立ち上がりからヒットした。けれども“次のベーシック”はモードなのに、自社の売れ筋を追いかけてしまい、昨春は売り上げが横バイにとどまった。そこでお客さまに“ワクワク女性感”を伝えることとシーン強化を図った」と近藤社長。

 架空の女性を想定し、名前、年齢、独身系かディンクス系か子持ちなのか、仕事は受付なのか出版社なのかカフェ勤務なのか、彼女などを細かくプロファイリング。そのうえで、仕事、美術館訪問、カフェでの待ち合わせ、高級リゾートでの1週間コーデまで、起きてから寝るまでのスタイルを曜日別に想定。

 「スタッフたちとディスカッションを重ねながら、原点回帰をしながら企画を何度もやり直していった」。また、「カジュアルは店の中でも目立つため、きれいめエレガントとの構成比をそれまでの5:5から3:7に変え、素材にこだわったトレンド商品を増やした。大人の女性の気分が上がる“、ゆれる” “布帛” “きれいめ”などを意識していった結果、この半年で、コアである30代に加えて40代の顧客が増え、客単価も上がった」。トップを争うルミネ新宿2店とルクア大阪店は年間売上高5億円を目指す勢いだ。

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