東洋エンタープライズのスカジャン「テーラー東洋」は、初期のビンテージを忠実に再現している。こちらは1950年代中期から後期にかけて生産されていたもの。
昨年辺りから火が付いたスカジャンブームが2016-17年秋冬も続くようだ。前身の港商商会からスカジャンを作り続ける東洋エンタープライズの小林亨一・社長は「10年周期ぐらいでブームは来るが、今回はノームコアなどのシンプルなファッションが多い中でインパクトのあるデザインが受け入れられた」と話す。同社と10年以上取引のあるビームスの中田慎介メンズディレクターも「流行を感じたのは15年春頃から。国内のストリート系ブランドがスカジャンを打ち出したことで、ストリートに浸透し始め、『サンローラン(SAINT LAURENT)』や『グッチ(GUCCI)』、『ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)』などのラグジュアリー・ブランドがスカジャンを発表したことも追い風になった」と分析する。購入年齢層は20代前半〜40代と幅広い。若い世代にはストリートスタイルが多く見られ、40代は90年代に親しんだビンテージブーム懐かしさからの購入が目立つという。「今回のブームの大きな特徴は、ウィメンズの需要が増えていること。ビッグシルエットの流行で、女性がメンズサイズを購入していくケースも少なくない」と中田ディレクター。4月にオープンし、日本の文化をテーマにしたビームスジャパンでは、ローンチアイテムとして“山の手線”を刺しゅうしたスカジャンや通常ラインを並べたポップアップイベントを開催したところ、数日で完売。合わせて、スカ刺しゅうを施したTシャツやバッグ、シャツなども供給が間に合わない状況だという。「スカジャンは、メード・イン・ジャパンや日本の伝統技術を打ち出すというコンセプトにハマっている」と小林社長。多くの別注品を抱えるジャーナルスタンダードの担当バイヤーも「日本発祥のアイテムだからこそ本物を求める声が多く、本物を求めると東洋のスカジャンに行きつく」という。
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