ファッション

「ポルシェ」が“911”を超えるスーパースポーツカーの開発を予告 ビジョンモデル“ミッションS”を世界初公開

ポルシェは10月15日(現地時間)、アメリカ・ニューヨークで、「ポルシェ(PORSCHE)」の新たなビジョンモデル“ミッションS”を世界初公開した。同モデルは、ブランドを象徴するスポーツカー“911”の上位に位置づける新型スーパースポーツカーの将来像を示すもので、単発の限定的なハイパーカーではなく、恒常的なラインアップに加える新たなモデルシリーズとして開発を進める。今回の発表は、2035年に向けた新戦略“Sportwagenschmiede ’35(シュポルトヴァーゲンシュミーデ ’35)”の一環で、今後のブランドを形作るデザインの方向性も提示した。

歴代名モデルの意匠を結集

エクステリアは、「ポルシェ」の歴代スポーツカーから着想を得ながら、現代的なデザインへと昇華した。エンジンを後輪車軸より内側に搭するリア・ミッドシップレイアウトを特徴とし、丸型ヘッドライトや張り出したフロントフェンダーは“911”を、フラットなフロント形状は1998年のル・マン24時間レースで総合優勝した“911 GT1”を彷彿とさせる。“959”を思わせる流麗なルーフラインや、“928”のダイヤル型ホイールを再解釈したデザインも採用した。アクティブリアウイングや、“917”のラジエーターファンに着想を得た冷却機構なども備える。

伝統と先進技術が共存するコックピット

インテリアは、“550スパイダー”や“356”を着想源に、ドライバー中心の設計を徹底した。ステアリング奥には5連の丸型メーターを配置し、中央にはアナログ針を備えたレブカウンターを採用。走行モードに応じてメーターの位置や配置が変化する仕組みも備える。近年の自動車で大型化が進むセンターディスプレーや助手席側ディスプレーは、あえて搭載しない。代わりに、MagSafe対応の格納式スマートフォンシステムを設け、ナビゲーションや車両情報の表示に活用する。物理スイッチとデジタル技術を組み合わせ、直感的な操作性と運転への集中を追求した。

ボディーカラーには、ブランドのモータースポーツの歴史を反映したホワイト、グレー、レッドを採用。ファーンホワイトメタリックやライトレッドメタリック、ブラッククロームなど、専用に開発したカラーを組み合わせた。

ポルシェのミヒャエル・ライタース(Michael Leiters)会長は、「『ポルシェ』は、一目で『ポルシェ』だと認識できるものでなければならない」と述べ、“ミッションS”が今後数年間のブランドのデザインを方向づける存在になると説明した。

なお、量産モデルの正式名称やパワートレイン、発売時期、価格などの詳細は明らかにしていない。

今回の発表会場には、53年に“550スパイダー”を撮影したニューヨーク・クイーンズの埠頭を選んだ。当時の写真は世界中に広まり、同モデルは米国市場における「ポルシェ」の知名度向上にも貢献した。ブランドの歴史を象徴する場所から、新たなスーパースポーツカーの構想を発信した。

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