
気になる新作に出合ったら、30代エディターだってはしゃぎたい。ファッション、ビューティ、ガジェットなど、大人たちが新作を実際に見て、触って、試して、全力で楽しみながらレポートする「新作試してはしゃぎ隊」。
久しぶりに気持ちよく晴れたある日、招かれたのは「メゾン・ド・サブレ(MAISON DE SABRE)」の新コレクション“ブルーム(Bloom)”の発表を記念したワークショップイベント。ブランド史上最大規模のSABREMOJIチャーム コレクションである“ブルーム”は、自然が描く有機的な曲線や自由に咲く花々にインスピレーションを得たコレクションだ。
バッグに花を咲かせるって、一体どういうこと?実際に体験してきた。
晴れた代官山で“ブルーム”の世界へ
会場は、イタリアの空気を感じる代官山のマンマルイーザステーブル。「やっぱり晴れって最高!」なんて思いながら足を踏み入れると、そこには色とりどりの花とカラフルなバッグがずらり。フラワーアーティストの越智康貴氏がセレクトした花々に囲まれた空間は、まさに“ブルーム”という名前そのもの。一気に心をつかまれてしまった。
そもそも“ブルーム”が提案するのは、バッグを単にアクセサリーで飾るのではなく、「自分らしさを表現するキャンバス」に変えること。
これまで展開してきたSABREMOJIチャームに加えて、新作では花々をモチーフにしたチャームやリストレット、ツイストハンドル、ウオレットを自由に組み合わせる。組み合わせはなんと1万通り以上。バッグを買って完成ではなく、その日の気分やスタイルに合わせて“育てる”という新しい楽しみ方だ。
まずはバッグに、自分だけの花を咲かせる
ワークショップは、共同創業者兼クリエイティブ・ディレクターのオマー・サブレ(Omar Sabre)によるスタイリングからスタート。用意されたミニバケットバッグに、“ブルーム”で新たに登場したツイストハンドルやチャームを付けて、自分好みにアレンジしていく。これが、想像以上に楽しい!

新作の“SABREMOJI ブルームチャーム”は、ワイルドデイジー、サンフラワー、チェリーブロッサムの3種類。バッグに1つ付けるだけでも印象がガラリと変わるが、いくつか重ねれば本当に花束のように見えてくる。
「こっちに付ける?」と悩みながら、自分だけの組み合わせを探す時間まで楽しい。
チャームを片側に集めたり、左右に散らしたり、いくつも連ねてボリュームを出したり。ツイストハンドルも、バッグのハンドルとしてはもちろん、長さを調整してショルダーストラップとして使うことができる。 同じバッグなのに、選ぶ人によって全然違う表情になる。これこそ“自分らしく咲かせる”ということなのかもしれない。
かわいいだけじゃない!端材から生まれた花々
はしゃぎながらチャームを選んでいたが、話を聞いていて特に印象に残ったのが、その素材である。
花のチャームには、過去のコレクションを製作する際に生まれたフルグレインレザーの端材をアップサイクルして使用。廃棄されるはずだったレザーを、エンボスや刺しゅう、レイヤリングなどモチーフごとに異なるクラフト技法で、小さな花へと生まれ変わらせている。
当日の説明によれば、ツイストハンドルも花を一つ一つ手作業で結び上げて作っているという。バッグそのものを次々に買い替えるのではなく、チャームやハンドルを変えることで新しい表情を楽しむ。「かわいい!」から入ったのに、背景を知るとさらに愛着が湧いてくる。
今度は本物の花! 人生初?のブーケ作り
バッグを無事に咲かせたところで、後半はフラワーアーティストの越智康貴氏によるブーケ作りへ。目の前には、色も形も異なる素敵な花々がずらり。
かなり悩んだ末、私が選んだのはひまわり。越智氏のアドバイスを受けながら、花を少しずつ重ねていく。花頭を左上、茎を右下に向けながら同じ方向へ重ねていく“スパイラル”という方法で束ねていくのだが、これがやってみるとなかなか奥深い。
「もう少しこっち?」「この花も入れたい」と悩みながら調整し、最後に高さを整えたら完成。自分で作ったというひいき目はもちろんあるが、想像以上に素敵なブーケに仕上がって大満足である。

周りを見渡すと、選んだ花も、バッグのアレンジも本当に人それぞれ。同じ空間、同じコレクションを体験しているのに、完成したものにはきちんとその人らしさが表れている。気付けば参加者はみんな笑顔になっていた。
バッグも、ブーケも、自分らしく咲かせて
最後は、完成したブーケを自分でアレンジしたバッグにイン。レザーでできた花と、本物の花。その二つが一緒になった姿を見て、今回の“ブルーム”が表現したかった世界観がようやく自分の中でもつながった気がした。
バッグを買ったときが完成ではなく、その日の気分に合わせて花を足したり、色を変えたりしながら、自分らしく“咲かせていく”。そんな新しいバッグの楽しみ方を体験できた一日だった。