ファッション

「剃りたい。でもニキビが怖い」に「シック」はどう向き合う? 若者のリアルな悩みから生まれた新シェーバー

シックファースト 新商品

シック・ジャパンは10月6日、Z世代向けビューティグルーミングブランド「シックファースト トーキョー(SCHICK FIRST TOKYO)」から、新シェーバー“シック ファースト パーフェクトディフェンス”を発売した。特徴は、同社史上初となる新技術“アクネシールド”を搭載したこと。ニキビが気になる肌でも使いやすいよう、盛り上がった部分への刃の接触を抑えながら、シェービングするための構造を取り入れている。
発表会で印象的だったのは、新商品の機能そのもの以上に、シックが「初めてヒゲを剃る」という体験に向き合っていたことだった。

“誰にも聞かずに剃り始める”若者たち

「シックファースト トーキョー」は、“うぶ毛からヒゲまで、はじめてのシェービングに、やさしさを。”をコンセプトに、シェービング初心者に向けて展開するブランドだ。今回の新商品も、思春期から若年層に多いニキビと、日常的なヒゲ剃りをどう両立するかという課題から生まれた。

発表会では、10〜20代男性の多くがニキビを経験していることに加え、初めてシェービングをするときに「誰にも相談しなかった」という人が約半数に上るという調査結果も紹介された。そこで使われていたのが、“サイレント・シェービング・デビュー”という言葉だ。

考えてみれば、洗顔やスキンケアについてはSNSや動画で情報を探す時代になった一方、ヒゲの剃り方を誰かからきちんと教わる機会は意外と少ない。自己流で刃を肌に当て、傷つけたり、肌荒れに不安を感じたりして初めて「これで合っているのか」と気付く人もいる。今回の“パーフェクトディフェンス”は、そんな“最初のシェービング”で感じる怖さを少しでも軽減したいという発想から開発されたという。

ニキビの凸部に刃が当たりにくい。その仕組みは?

最大の特徴となるのが、新技術“アクネシールド”だ。刃を覆うように配置した独自のシールドが、ニキビなどで肌が盛り上がった部分をガードし、刃との直接的な接触を抑える設計。さらに、刃そのものが肌の凹凸に沿って上下に動く“フレキシブルブレード”と、刃と刃の間に設置したスキンガードによって圧力を分散する4枚刃を組み合わせている。
つまり一つの機構だけで対応するのではなく、凸部への接触を抑える、凹凸に追従する、肌にかかる圧力を分散するという複数のアプローチを重ねているわけだ。開発には2年以上をかけ、20以上のコンセプトを検証したという。

“ニキビケア”は、ニキビを治すことではない

シック

ここで押さえておきたいのが、同社が掲げる“ニキビケア発想”の意味だ。これは、ニキビを治療したり、できているニキビを改善したりすることを意味するものではない。シックでは、できてしまったニキビを避けたり、保湿しながらシェービングしたりすることを“ニキビケア発想”としている。

そのため、「パーフェクトディフェンス」も、ニキビが気になる部分への刃の接触を抑え、シェービング時の負担に配慮した商品という位置付けになる。赤み、腫れ、かゆみ、痛みなどの症状があるニキビがある場合は使用を控えるよう注意書きも設けられている。

このあたりを曖昧にせず、“シェーバーでニキビをどうにかする”のではなく、肌トラブルが気になるときのシェービング方法そのものを見直すという提案なのが興味深い。

実は「何を塗って剃るか」も大切

今回の発表会では、シェーバー本体と同じくらい、正しい剃り方についても時間を割いていた。
基本となるのは、事前に洗顔して肌とヒゲを清潔にし、シェービング剤を使って毛流れに沿ってやさしく剃り、最後にすすぎと保湿を行うこと。使ったシェーバーも洗浄、乾燥し、清潔に保つ。特に強調されていたのが、洗顔料をシェービング剤の代わりにしないことだ。

同ブランドでは「シックファースト シェービングミルキークリーム」や「同 フェイシャル シェービングジェル」も展開しており、刃の滑りをサポートしながらシェービングすることを提案している。

今の若者にとってスキンケアは以前より身近になっている。それでも、“ヒゲを剃ること”と“肌をケアすること”はまだ別々の行為として考えられがちだ。シックが目指しているのは、その境界を少しずつなくすことなのだろう。

「ヒゲを剃る」から、「肌をいたわりながら整える」へ

今回の新商品を見て感じたのは、シェーバーというカテゴリー自体が少しずつ変わり始めていることだ。
これまでは「どれだけ深く剃れるか」「何枚刃か」といった性能が商品選びの大きな基準だった。一方で、スキンケアが当たり前になったZ世代にとっては、「自分の肌にどう触れるか」も同じくらい重要になる。
だからこそ、“ニキビがあるから剃らない”でも、“多少肌に負担がかかっても無理に剃る”でもなく、その間にある選択肢をつくる。

「シックファースト パーフェクトディフェンス」は、そんなZ世代のシェービングの入り口を考え直す一本と言えそうだ。

「シック」の公式サイトはこちら

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