
香港に本社を構えるタトラー・アジア・グループ(Tatler Asia Group)は「タトラージャパン(Tatler Japan)」の編集長に十河(そごう)ひろ美氏が就任したことを発表した。「タトラー(Tatler)」は、1709年に英国ロンドンで「上流社会の動きを伝える」媒体として創刊された高級ライフスタイル誌。現在、タトラー・アジアは香港を拠点とし、シンガポール、台湾、マレーシア、インドネシア、タイなどアジア11市場で展開されており、主に新興富裕層やエリート層を読者に持つ。6月に立ち上げた「タトラージャパン」の公式インスタグラムで日本上陸をアナウンスしていたが、今回正式な編集長就任の発表となった。
世界基準の審美眼を持つ富裕層や、社会に影響力を持つ層に向けて
「タトラージャパン」は、“上質なライフスタイル”をキーコンセプトに掲げ、世界基準の審美眼を持つ富裕層や、社会に影響力を持つ層に向けて、人の内面や思想、美しい生き方を描くという。十河ひろ美編集長は、「長年ラグジュアリーメディアの領域に携わるなかで常に大切にしてきたのは、単に華やかさを映し出すだけでなくその背景にある文化の豊かさ、そして社会貢献をもっと身近なものとして捉え伝えていくことだった。これからの時代に求められるのは単なるメディアという枠組みを超えた、立体的なコミュニティーとプラットフォームの構築であると確信している。『タトラージャパン』の創刊においては、アジア各国に強固なネットワークをもつタトラー・アジアとのシナジーをいかして、日本の素晴らしい文化や才能、美意識を世界に向けて発信すると同時に日本の文化や社会をより豊かに、元気にすることに貢献していきたい」とコメントしている。
十河ひろ美編集長のこれまでの経歴
十河ひろ美編集長は1986年、上智大学文学部新聞学科を卒業後、婦人画報社(現・ハースト婦人画報社)に入社。「mcシスター」「25ans(ヴァンサンカン)」の編集長を歴任のち、99年に「ヴォーグ ニッポン」(現「ヴォーグ ジャパン」)の創刊編集長に就任。2006年には再び「25ans」編集長に就任し、12年ハイエンド季刊誌「リシェス(Richesse)」を創刊。両誌編集長に加え、16年〜23年にはラグジュアリー メディア グループ編集局長を兼務。24年1月にオフィスH.SOGOHを設立後も「リシェス」編集長を務め、26年6月に退任。14~23年、財務省財政制度等審議会 財政制度分科会委員。現在は信州大学特任教授ならびに国際協力銀行経営諮問・評価委員会委員を務める。