ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第255回

「ニューヨーク・ファッション・ウイーク」を売却 それは憂うべきか、期待すべきか?

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アメリカのエンタメ企業でタレントエージェンシーのWWEグループが、ニューヨーク・ファッション・ウイーク(NYFW)の商標やロゴ、関連するウェブサイトやSNSアカウントなど、いわゆるIPを、同じく米エンタメ企業のシグネット・ファッションに売却しました。

日本で言えば、「東京発 日本ファッション・ウィーク」にまつわるIPをどこか別の企業が取得するカンジでしょうか?このファッション・ウイークは現在「楽天 ファッション ウィーク東京」として開催されていますが、これは冠スポンサーが楽天ということですから、NYFWとはワケが違います。NYFWもかつてはメルセデス・ベンツやオリンパスがスポンサーを務め、「メルセデス・ベンツ ファッション・ウイーク ニューヨーク」や「オリンパス ファッション・ウイーク」と名乗った時期がありましたが、今回は冠スポンサーの変更ではなく、NYFWというブランドのオーナーが変わったということです。

さて、これはどのように読み解けばいいのでしょうか?

現在のイベントの影響力、マネタイズに苦戦しているという背景、特にWWEグループは2年ほど前からNYFWのIPを売却しようとしていたという企てを考えると、現在のNYFWは広告媒体としての価値は減じ、何かを根本的に改めないと、開催できなくなってしまうという懸念さえ生まれかねなかったのではないか?と考えられます。今なおパリやミラノのファッション・ウイークは世界的なビッグイベントですが、3、4番手に位置するロンドンそしてニューヨークのファッション・ウイークは、現行の体制維持さえ決して簡単ではないのです。

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