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「ボタニスト」のI-neがシャンプー1980円価格帯に参入 高濃度ヘアケアブランド「アンプレム」を立ち上げ、自社研究所の技術を初搭載

I-neは、高濃度配合を訴求するヘアケアブランド「アンプレム(AMPREM)」を今夏立ち上げる。ケラチンとシルクに着目した2シリーズを展開し、それぞれシャンプーとトリートメントをそろえる。価格は各1980円。先行して8月24日にECで発売し、8月28日から「ロフト」「プラザ」(一部店舗を除く)、10月1日からドラッグストア・バラエティーストアで順次販売する。同社が2025年8月に始動した「日本美科学研究所(以下、JBIST)」の研究成果を初めて搭載したブランドとして、成分や配合濃度を重視する20〜40代の需要獲得を狙う。

「シャントリ迷子」が開発起点

ブランド開発で着目したのは、「シャントリ迷子」と呼ばれる商品を買い換え続ける生活者の動向だ。同社の調べによると、シャンプーやトリートメントを使い続けるうちに、使い始めほどの効果を感じにくくなる「シャントリ迷子」の傾向は特に、高価格帯の商品を手に取る層に見られるという。

同社は、その一因として、油分や補修成分が毛髪表面に過剰に蓄積する“ビルドアップ”に注目した。髪の内部には成分の浸透を妨げる層があり、表面に補修成分を重ねるだけでは、必要な成分が毛髪の芯部まで十分に届かない可能性がある。この課題を踏まえ、「アンプレム」は表面をコーティングするだけではなく、補修成分を毛髪内部まで届け、定着させることを開発の軸に据えた。

シャントリ1980円で勝負

シャンプー、トリートメントはいずれも1980円で、同社のヘアケアブランドでは最高価格帯となる。同社は、成分や配合濃度を訴求するヘアケアブランドの増加を背景に、ドラッグストアやバラエティーストアでも高価格帯商品の選択肢が広がっていると分析。1980円についても、「十分に選ばれる価格帯」と判断した。

同社は「ボタニスト(BOTANIST)」や「ヨル(YOLU)」など複数のヘアケアブランドを展開している。「アンプレム」は、植物由来成分や使用時間帯ではなく、「成分」と「濃度」を選択理由として打ち出し、既存ブランドとのカニバリゼーションを防ぐ。

JBISTの研究成果を初めて商品化

I-neはこれまで、生活者の需要を捉えるマーケティングやブランド開発を強みとしてきた。一方、ファブレス企業として商品を開発する中で、研究や技術に関する知見を社内に蓄積する必要性が高まっていた。こうした課題を背景に、25年8月にJBISTを始動。自社の研究拠点に加え、大学や原料メーカー、外部研究機関などの設備や専門性を、研究テーマに応じて組み合わせる体制を取る。

藤岡礼記 日本美科学研究所 管掌役員は、「重要なのは、固定のパートナーや設備に縛られることなく、仮説に応じて必要なアセットを選び直せることにある」と話す。この仕組みを「ライトアセット型R&D」と位置づけ、「業界の常識にとらわれない技術創出」を目指す。

設備を持たずにトップクオリティの研究結果が出せるかどうかについては「期待してほしい」と自信を覗かせた。これまで培ってきたマーケティングやクリエイティブの知見に、技術のイノベーションをかけ合わせ、「まだ存在していない美の選択肢を生み出す」と意気込む。

「アンプレム」は独自技術で毛髪内部を補修

「アンプレム」には、毛髪内部へ補修成分を浸透させてとどめる独自処方を採用した。イオン液体技術を活用し、成分が届きにくいとされる毛髪の芯部にアプローチする。さらに、ベースとなる水をケラチン水またはシルク水に置き換え、配合濃度は同社従来品と比べて最高水準とした。継続使用により、滑らかな指通りと艶のある仕上がりを目指す。また、シャンプーにはケラチンやシルク由来のPPT系洗浄成分を配合。濃密な泡で洗浄しながら、ダメージ補修も行う。

“ケラチンショット”シリーズは、ダメージやパサつき、毛先の広がり、ハリ・コシ不足が気になる人向けの商品だ。キー成分にケラチンとレブリン酸を配合し、毛先までしっとりまとまる艶髪へ導く。香りはベルベットネクターを採用した。

一方、“シルクショット”シリーズは、うねりや絡まりが気になる人向けに展開する。シルクとアミノエチルチオコハク酸ジアンモニウムを配合し、さらさらとした指通りが続く髪を目指す。香りはイノセントマグノリアで仕上げた。

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