韓国ブランドのショールームを運営するフューチャーソサイエティショー(FUTURESOCIETYSHOW)、「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」の卸部門を手掛ける4OPUS、PRエージェンシーのヒラオインクは合同で、韓国ブランドを中心とした新たな合同展示会プロジェクト「ミーコア(MECORE)」を始動した。ブランドキュレーション、セールス、PRの3社の専門性を掛け合わせ、日本市場におけるブランドの認知度向上と長期的な成長戦略を支援する
このほど第一回となる展示会を東京・原宿で開催。展示会には、「ボンボム(BONBOM)」「インク(EENK)」「レハ(LEHA)」「ヴェルソ(VERSO)」「クマン(KUMANN)」「マレディマリ(MARE DI MARI)」「ナンバリング(NUMBERING)」の6ブランドが参加し、最新コレクションを紹介。フェミニンかつシックなテイストを強みとする「レハ」を手掛けるユ・ハンナ(Hanna Yoo )と ユ・イナ(Eana Yoo)姉妹は、これを機に初来日。「2019年にブランドを始めた当初、最初に見つけてくれたのが日本のお客さまだった。『レハ』の女性像は日本の女性の感性とも通じる部分が多く、ここからさらに日本市場で広がりを期待したい」とコメントした。
発起人はフューチャーソサイエティショー共同創業者のモキ・チョウ(Moquee・Cho)。同社はこれまで、パリや上海、東京などでショールームを開催し、韓国を中心とした約15ブランドを支援してきた。「日本は非常に重要なマーケットだ。現在、日本で韓国カルチャーへの注目が集まっていることは、パートナーブランドにとって、ビジネスを拡大する好機。しかし、日本では低価格帯の韓国ブランドばかりが知名度を得ていることに課題感がある。『ボンボム』や『インク』のような、ハイエンドなデザイナーズブランドの存在はまだまだ知られていない。彼らを日本に広めていくことが私たちのミッションだ」とチョウ。
ヒラオインクの平尾香世子代表は、「今や日本と韓国はワンマーケットだと考えている。ただ、韓国のブランドが日本に店舗を出店すると、商品の価格も上がってしまい、ブランドの良さを最大限に生かせない。一般のお客さまの間でも知名度を高めることができれば、取り扱っているセレクトに足を運んだり、韓国に行った際に店舗を訪れたり、もしくはECで購入したりといった良い流れが生まれる。欧米のブランドの価格が高騰している今、アジアのネクストブランドを探している人たちは多い。良い循環が生み出せたら」とコメントした。
「ミーコア」では、今後は年に4回、ショールームの開催を計画している。