今年は最長で9連休。クリスマスが終わると、実家で紅白歌合戦、年越しそばにお節、初詣……と、休める人にも働く人にも、長いようで短い冬休みがやってくる。現代人には時間がない。“24時間戦えますか？”が現実味を帯びている。たまには海外旅行に行きたいけど時間がない……そんな風に思ってやいませんか？ノーノー！香港ならそんな願いが叶います。さぁ、土曜の夜8時を想像して。タイムリミットは月曜の朝イチまで！ジャック・バウアーになった気分で、いざ香港へ。（この記事は「WWDJAPAN」2024年12月23日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください）
AM 6:50
“腹が減っては……”
はじまりは腹ごしらえ
羽田空港、1時55分発。日本から約4時間と、香港の玄関口はすぐそこだ。機内では十分寝られたはず。旅に与えられた時間はおよそ17時間だが、腹が減ってはなんちゃらと言うわけで、まずは空港内で香港っぽいものを食べるのはどうだろう？手荷物はいらない。必要なのは、好奇心とクレカだけ（あとアリペイ）。
AM 8:20
香取慎吾の壁画を拝む
旅の目的はズバリ、アート、スニーカー、音楽。実は香港はアートの街で、世界的アートフェア「アートバーゼル」も2013年に始まった。香港政府観光局がイベントに対して年間約600億円を投資している。早朝、まずはここから。空港から約45分、中環という場所に世界一長い800mのエスカレーターがあり、その中腹で香取慎吾さんの描いた壁画が見られる。
AM 9:50
噂のトイ自販機に遭遇
10時ごろになるとチラホラと店が開き始めるのだが、その前にちょっと見ておきたいのが中国発フィギュアメーカー「ポップマート」の自動販売機だ。中国では2000カ所以上あるらしいこの自動販売機だが、香港にもそこら中にある。もちろん24時間購入可能。
AM 11:00
UC高橋盾さんの個展へ
この旅の目的の一つが「アンダーカバー」のデザイナー、高橋盾さんによる海外初個展「Peaceable Kingdom」である。先ほどの中環から電車で約30分、中心地から少し離れた黄竹坑という場所に現代アートギャラリー「WKMギャラリー」がある。油絵によるキャンバス作品を拝んで、会場限定Tシャツを購入。ちゃっかりポスターももらったりしちゃって歓喜！残念ながら現在、会期は終了してしまったが、香港はアートギャラリーも豊富なので要チェックだ。
PM 1:30
“スニーカーストリート”で宝探し。
すっかり昼になったので、旺角（モンコック）へ。日本の原宿のような街で、“スニーカーストリート”の異名も持つほどスニーカーショップが密集している。とはいえ、オーナーは5人ぐらいしかいないそうで、ほとんどが系列店だ。せっかくなので、日本で売っていなさそうな掘り出し物を探そう。リセールショップじゃなく、ディストリビューターがほとんどで、大体2足以上で値引きしてくれる。僕はレザーの“ジャックパーセル”とLEDでソールが光るキッズの“スーパースター”、カラーリングが気に入った“ガゼル”をゲット。ちなみに箱はかさばるので、分解して持って帰るのがオススメ。
PM 4:00
香港の夜景と共に
音楽に酔いしれる
旅のハイライトである音楽フェス「ハイプフェス」が行われるセントラルハーバーへ。目の前の海「ヴィクトリアハーバー」は、香港のクリエイティブスタジオ「AllRightsReserved」がコラボしたKAWSの巨大パブリックアートが記憶に新しいが、普段は対岸に九龍島の夜景が望める（TOP画像参照）。日本だと渋谷に赤レンガ倉庫がある感じ。そんな都会のど真ん中で聴く生音は、なかなか醍醐味がある。お目当てのペギーグー、d4vd、JUSTICEらに酔いしれて、気づけば時刻はPM9:00。急いで空港へ向かおう。事前チェックインは忘れずに！深夜便で早朝4時45分に帰国（出勤!?）。
POINT
渡航：なんといっても羽田⇄香港間の深夜便が激アツ。ビザが不要（要確認）で出入国が簡単。
予算：LCCであれば航空券が5万〜6万円とヘタしたら九州より安い。気分は日帰り出張。
言語：イギリスの統治下だった歴史もあり、英語＆多言語なので、拙い英語が通じる。表記が基本的に英語と漢字なのもうれしい。
物価：高い……が、消費税がないので意外とお得かも!?
