ファッション

「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ」2014-15年秋冬パリ ”バンド”ひとつで表情がガラリと変わる40’sエレガンス

 今シーズンの「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ(GIVENCHY BY RICCARDO TISCH)は、アンドロジナスなムードが影を潜め、非常にフェミニンに。ラッフルをふんだんに使ったひざ丈のシルクシフォンのワンピースなど、1940年代の上流階級のスタイルから着想を得たエレガントな服が並ぶ。もちろんそこには、リカルド・ティッシ流の捻りが存分に効いている。例えば、プリントモチーフの蝶は時にグロテスクなまでに拡大プリントされている。

 キーディテールは、メンズコレクションから登場した幅広のバンドで、バスケットボールのリストバンドやヘッドバンドからヒントを得たもの。レザーやネオプレンなどのバンドをコートの背中やパンツのポケットなどに配している。ブラウスも共布のバンドが肩甲骨の上を渡っている。

 バンドは、優しい服にアクセントを加える役目に加え、今季のポイントであるレイヤードルックを完成させるカギにもなっている。ブラウンレザーのプリーツスカートの腰には、バンドでひっかけるようにノーカラーのジャケットを巻きつけ、重ねている。バンドひとつで服の表情がガラリと変わり強さが加わるからおもしろい。

 アストラカンとフォックス、マラブーの羽根を同じトーンのベージュに染めてパッチワークしたコートなど異なるファーの組み合わせも目立つ。カクテルドレスは、スネークの革やスパンコール刺繍を全面に使ったトップスにチュール×ベルベットのスカートなど、強さと儚さを併せ持つオートクチュール級の手の込んだピースが揃う。

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